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zoom RSS 修二会に思いを寄せて (花より団子)

<<   作成日時 : 2013/02/06 07:00   >>

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このところの朝は霜が酷く、出勤前にクルマのフロントガラスにお湯をかけてから始動するという儀式が恒常化してしまった。
今が寒さのピークだと思えばちょっと明るくなれる気もする。寒い時は思いっきり寒く、暑い時は死ぬほど暑い方が季節をより感じられて風流ってもんだ。と、力んでみても朝が早い時には身体に応える。

近所で「東大寺さんのお水取りが終われば温くなる」と爺さん婆さんたちが話してるのを聞いて、二月堂の修二会がこの辺鄙な田舎の生活に影響を及ぼしている思うと、なかなか面白く興味深い話だと思う。
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               『東大寺二月堂−Wikiより引用−』
東大寺二月堂の修二会は天平勝宝4年(752)に、東大寺開山良弁僧正の高弟である実忠和尚によってはじめられたと伝えられ、以来一度も途絶えることなく続けられ今年で1262回となる。改めて言うとすごい数だこと。

現在は3月1日より2週間かけて行うのだが、元々旧暦の2月1日から行われていた事から、二月に修する法会という意味で「修二会」と呼ばれ、通称の二月堂というのもこのことに由来している。
一般の人たちは入場が制限されるのであまり知られていないが、大松明が火の粉を落としながら回廊を巡る行事は最後に行われるものであって、メインの行事は堂内にて粛々と行われる。

照明は灯明のみの薄暗い空間の中、厳かに行われる法会はもの凄く幻想的で、いきなり別世界に放り込まれたような錯覚にとらわれるという。あくまでも聞いた話なので…。
壇上にはそれこそ山のような造花が華麗に飾られ、四角に切られた餅をうずたかくピラミッドのように積み上げて仏様にお供えする。
その前で多くの僧侶が連なっている風景と、堂内にこだまする分厚い読経の声。
想像するだけで異次元の世界のようである。
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以前は全ての儀式が終わった時に、仏前に供されたものを参列者に振る舞っていた。
綺麗な造花か四角の切り餅か二者択一で選べたらしい。
ちなみにその切り餅の事を壇供(だんく)という。

ここまで来れば話のオチが判ってしまうかと思うが、これが『花より団子』の語源なのである。

本来自らが知らず知らずに犯した過ちを懺悔する法会から、天災や疫病や反乱を封じ込めて鎮護国家・天下泰安・五穀豊穣・万民快楽など、人々の幸福を願う行事になった。
しかし、衆生の間に広まり一般化していく過程で『花より壇供』になっていった経緯は、不謹慎ながら面白いなぁと思う。

寒い朝にクルマの霜を落としながら、「お水取りが早く来ないかな」と思う私も花より団子な人間に違いない。





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
なるほど、私の場合
「花より団子より酒」ですが
それは邪道だったんですね。

こんな慣用句にも、これだけの背景がある日本文化って
本当におもしろく、奥が深いですね。

こちらのブログ、うちのブログにリンクさせていただいていいですか。
根岸冬生
URL
2013/02/06 11:46
根岸さん コメントありがとうございます。

私も花より団子より、やっぱり酒の人間です。
邪道と言うより漢(おとこ)なら斯くあるべきかと…。

それと、この辺鄙な山里にまで色々な情報が入ってきてるのは面白いです。
昔の人のネットワークは、そんなに狭いものではなかったんですよね。伝達に随分時間はかかったにしても…。

リンクはこちらからお願いしたいくらいです。
私の方にも根岸さんのリンクを張らせて頂きます。

今後共何卒よろしくお付き合い下さい。
Nori
URL
2013/02/06 13:32

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