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zoom RSS 硬質で香り高い ロイヤル・ロッホナガー12年

<<   作成日時 : 2013/03/14 07:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 4

先日ちょっとした待ち合わせで、30分程の空き時間が出来た。
とある酒販店に直行するのがいつものパターンである。
近畿地区では有名な大手の酒販店に行くのだが、棚に品名と解説があるのにモノが置いてない事がある。小規模な蒸留所で少量生産を守り続けているブランドなので、入荷しないのも知れないし、もしかしたらコアなマニアがいて買い続けているのかも知れない。

そうなると飲んでみたくなるのは人情というモノで、ずっと気になっていた。
偶々その日は棚に並んでいたのを目にして、反射的に手に取ってしまっていた。
で、あったのはその一本だけ。やはりコアなマニアがいるらしい。
画像
その酒というのはロイヤル・ロッホナガー12年だ。
確かキリンが正規輸入をしているはずなのだが、地元の酒屋では滅多にお目にかかれない。キリンの営業はビールと発泡酒の販売以外に興味がないのかも知れない。
最近はハードリカーの売り上げが悪いと言うから、仕方のない事かも知れないが…。

この蒸留所は東ハイランドと呼ばれる地区にあり、仕込みの際のマッシュタンに蓋がない事と、2基のポットスチルのみで少量生産を貫いているのが特徴である。
VAT69やジョニー・ウォーカーの青・黒ラベルの原酒モルトであり、ヴィクトリア女王がこの蒸留所を訪れて…といった件は他でも詳しいので割愛するが、正当な理由でロイヤルの名を冠している。
どこかの会社は正当な理由もなく『ロイヤル』とつけた酒を売ってましたな。わざわざ「ローヤル」なんて訛ってますけど。

兎に角、評判に聞くようなスパイシーな酒なのかどうか興味が湧くところだ。
開栓しグラスに注いでみる。色は濃い琥珀。木質的な香りがする。その中に包まれるようにピート香が立つ。
飲んでみると柔らかくゆっくりと甘みが立ち上がる。甘さのピークは高くなく、ふんわりなだらか。
甘さの底にミント系の香りがする。
その後に比較的早くスパイスがやってくるが、唐辛子のピリピリしたものではなく胡椒風味。刺激はあるが尖ってはいない。
ビターはあまり感じられず、穀物由来の味がする。余韻は長く、これも木質的な香り。そして舌の上に涼やかな風味が残る…。

ほんの少し加水して様子をみる。
印象的には香り高いが硬質で辛口の酒。例えるなら新潟や富山の日本酒のようである。
加水してもこの個性は分かり易くなりこそすれ、風味は損なわれることなく清冽さを味わう事が出来る。
漢の酒代表のアイラモルトと対極をなすのはこういった酒なんじゃないだろうか。
とても良くできた旨い酒だ。

飲み進めると柔らかな甘さが徐々に蓄積されてとても良い感じである。
同時にミントの香りも蓄積されて、非常に爽やかな印象が残る。
難を言えば飲み過ぎてしまうことか…。

酒を女性に例えるという古典的な手法をとるならば、典雅な古き良き日本女性のような酒である。

ウチの奥様がこの範疇に入らないのはとても残念だ…




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
>ウチの奥様がこの範疇に入らないのはとても残念だ…

いやいやご謙遜を・・・

いつもながらウイスキーの味覚の細やかな表現には、実際に自分が飲んでいるような錯覚に陥ります。
私もお酒(私の場合は清酒かな)の紹介をしてみたいような気はするのですが・・・なかなか・・・

勉強させていただいております。
三友亭主人
URL
2013/03/14 08:00
こんにちは! ロイヤル・ロッホナガーというのは初めて見ました。東ハイランド地区の産で、VAT69やジョニー・ウォーカーの原酒というのは興味がわきますね。
日本のウィスキーばかりでなかなかスコッチに行けませんが、行ったとしても今は1000円クラスのものが多いです。ううむ、ハーフボトルいやクォーターボトルでもいいから、ちょっとやってみたくなりますね。
只野乙山
URL
2013/03/14 11:38
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

ウチの奥様を酒で表現すると、ふぐのひれ酒ですかね。
後からじわじわ回ってきて、昏倒するという…

実は万葉集の方の記事をいつも読ませて頂いてまして、そちらにコメントするには力不足なので、ちょっと遠慮をしております…

いつも勉強させて頂いてるのはこちらの方です。

Nori
2013/03/14 12:22
乙山先生 コメント有り難うございます。

この酒は以前から気になってまして、購入しようとすると売り切れてるといった事を数回繰り返しました。
ネットで買っても良かったんですが、如何せん値段が…

私も常飲している酒はもっと安価なものです。
5本に1本だけは、贅沢に2500円程度まで頑張りますが。
母港のない遠洋漁業はとても危険なので、最近はピュアモルトか、舌のリセットのためティーチャーズのソーダ割りにしてます。
Nori
2013/03/14 12:44

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