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zoom RSS 高級品伝説の語り部 ジョニーウォーカー・ブラックラベル

<<   作成日時 : 2013/05/12 07:00   >>

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近所のスーパーで買いにくい酒がある。
以前は一般人の手に届かない程の高値がつき、応接間の棚に飾られるだけである意味『店晒し』の様な目に遭っていた酒。そして長い間サラリーマンの憧れだった酒。
本国では普通の酒扱いだったが、海を渡った途端に高級品の代名詞になった酒。
それがジョニーウォーカーのブラックラベル、通称『ジョニ黒』である。

私の子供の頃は海外旅行のお土産といえば、免税店で買ったジョニ黒か赤、煙草ならマルボロ、チョコレートならマカダミアと相場は決まっていたものだ。
その頃はその遙か上のブルーラベルの存在など知る由もなかった人は沢山居るだろう。
私はこの酒が超高級品だった頃にはまだ未成年だったせいで、この酒が放つオーラなどリアルに感じることが出来ない。
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いまや何処の酒類売り場にも普通に並ぶ酒になってしまったが、昔の残影があるおかげで手に取るのも憚られる位に頗る評判が芳しくない。
本来大事な中身のことはさておいて手に取っただけでも、「今さら有り難がって買うヤツがいるんだ」とか「味の判らないオッサンなんだ」とか思われかねない空気である。

関税のハードルを下げたことで売り上げを伸ばした酒もあれば、この酒のように極端なイメージダウンになってしまった酒もある。市場とは難しいものである。

かく言う私は純粋にどんな味なのか以前から興味があったのに、そんな些細な理由で疎遠な関係のままでいた。
しかしこの間ついに、いつもの大手酒販店に行った時に勇気を振り絞ってレジに運んだ。セルバンテス曰く『真の勇気というものは極度の憶病と向こう見ずの中間にある』らしい。
まあ、別にこんな勇気など知れたものではあるけれど。

買ったのは1リットルのお徳用サイズで2,900円弱。
ホントにお徳用かどうかは飲んでみないと判らない。

色は綺麗な琥珀色。香りは最初エステル香が立って、その中に木質系の香り。ピート香もある。ごく僅かに若い酒の匂い。気にしなければそれまで。バランタインのように香りに特化はしていない。ウィスキー本来の匂い。

飲み口は柔らかく甘みが立ちビターが早めにやってくるが、苦みが勝つことはない。非常に良い感じ。スパイスはあるが余り刺すことはない。とても穏やか。口の中に樽由来と思われる木質系の香りが残る。後味は甘みを残したまま続き、しばらくしてからバニラ香がくる。余韻は長い。

若干加水して様子を見る。揮発性の香りは弱くなって甘い匂いが際立つ。口当たりは非常に柔らかい。甘みと苦みの挙動はそのままだが、刺激は非常に丸い。ジンジャーというよりジンジャエール程度。後口の甘みも嫋々とたなびく。飲み進めると香しい甘みが舌に蓄積されていく。とても良い酒である。
ためしにロックでも飲んでみたが、これもまた良い。

前述のように世間では色々と言われている酒ではあるが、飲んでみると決して悪い酒ではない。
シーバスリーガル12年は万人ウケする酒であるが、この酒はウィスキー好きにウケる酒だと思う。
正当な評価を受けるようになるには、もう少し時間が掛かるのかも知れないが、もっと評価されても良いんじゃないだろうか。

おかげで廉価版の赤ラベルやグリーンやゴールドも気になってきた。

流石にブルーはまだ遠い存在だが…。



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コメント(16件)

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こんにちは! おぉ、ジョニー・ウォーカーの黒ラベルですね。これ、昔12000円くらいしていましたね。どういうわけで人気を博したか知りませんが、贈答用としても人気があったのではないかと思います。

飲んでみると意外と「かたい」酒で、煙臭さがわりと強めに感じました。これは仰るようにウィスキー好きというかピート香が強いスコッチが好き、という人に人気があるようで、それほど一般受けするとは思えません。おそらく多くの人が1:4くらいのかなり薄めの「水割り」で飲んだのではないかと想像しています。
只野乙山
URL
2013/05/12 10:24
乙山先生 コメント有り難うございます。

一度試しに名高い『ジョニ黒』を飲んで見たかったのです。
巷間言われるほどの成金趣味で大したことのない酒なのか。

飲んでみて思ったのですが、それほど酷い酒でもないと。
仰有るように堅い感じのする酒です。
ピート香もしっかりあって煙臭い男性的な酒でした。
世間の噂とは逆にウィスキーの好きな人には旨い酒じゃないかと思いましたね。

高価だった当時は果実酒に添加物を入れたウィスキーがまかり通っていた時代でもありますから、顔をしかめながら飲んでいた人も大勢いたのではと想像します。

でも私個人の嗜好に合っていて、なかなか好印象でした。
私は通でも無いんですけどね…
Nori
2013/05/12 11:31
戦後、本土の親父たちがカストリ焼酎を飲んでいた時代に、沖縄の不良少年は、基地からの戦利品であるジョニ黒を呑んでいたそうです。僕の友人の証言です。
貧しさと豊かさが妙にアンバランスな時代だったんですね。
根岸冬生
2013/05/13 08:08
根岸さん コメント有り難うございます。

高価だった当時は置物にされていたりで、中身のことは余り正当に評価されていなかったような気もします。
高い酒だから旨いだろうとか、値段が高いだけで大した酒じゃないとか。

この値段になったから、正当に評価できるような…。
なにせ長期熟成の焼酎の方が高値だったりしますから。
舶来品が偉いという時代が終わったと言うことかなと。
Nori
2013/05/13 08:47
赤の方は時々口にする機会があったのですが、黒はなかなか・・・1回か2回か・・・そんなところでしょうか。味の方はあんまり記憶がありません。
ところがそんな私が・・・先日はオールドパーやら宮城峡やらを口にする機会が先日とうとうやって参りました。

感想・・・?

そんなことを言葉にできる私じゃあありませんよ。
ただ、帰りの電車に乗ろうとして、そのまま駅のベンチでねてしまい、乗り過ごしちゃいました。結局タクシーに乗らなきゃあならなくなってかなり高くつきました。
三友亭主人
URL
2013/05/13 23:05
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

おお、結構痛飲されていたんですね。
お身体は大丈夫でしたか?
昨今物騒ですから、うたた寝もしにくい世の中になりました。

でもオールドパーと宮城峡ってなかなか良いチョイスですね。
対比するのに一番良い組み合わせかも知れません。

最近は外に飲みに行く機会がめっきり減ってしまい、そんなお話を聞くと非常に羨ましいです。

ああ、バーでゆっくりしたい…。
Nori
2013/05/14 00:19
ジョニ黒 この値段でこの味!素晴らしいじゃありませんか。昨今ピート香の全くしないウイスキーが世間を席巻しておりますが、このような正統派のブレンディッドウイスキーがこれくらいの値段で楽しめるのはありがたいです。
それに比べ、国産のブレンディッドウイスキーのお高いこと!何故あんな強気な売価設定が出来るのでしょう?
何種類か飲んでみましたが、宣伝文句の割には大したことがありませんでした。ジョニ黒はもっと見直される日が必ずやってく来ると信じております。
龍の尻尾
2013/11/11 14:49
龍の尻尾さん コメント有り難うございます。

仰有るようにピート香の無いウィスキーが多いような気がしておりまして、この酒のようにスコッチらしさが漂うものを飲むと落ち着きますよね。
ピート香の無いものが良いのならバーボンでもカナディアンでもある訳ですから、そちらを買った方が良い様な気がします。

ウィスキーを飲む人は「俺は今ウィスキーを飲んでるんだ」という満足感が欲しいから飲んでいるんだと思いますよね。

それからすると国産のものも穏やかな口当たりに主眼を置いたものが多いようで、若干の物足りなさを感じる事があります。
ですから1000円台のスコッチでも良いから飲みたくなる訳です。

ジョニ黒は一時の高値が尾を引いていて、中々真価を評価されにくくなってるのが残念です。
この値段でこのレベルの酒は希少で、最近はシングルモルト流行りからブレンデッドが軽視されがちではありますが、酒の味に気が付いた若い層から見直されるのもそう遠くないような気もします。

ちなみにS社の酒は何であんなに高いのか、私も腹が立つ事が多いです。
まあ、そのうち在庫処分で投げ売りされるんでしょうけど。
いつもの事で…。
Nori
2013/11/11 18:33
ジョニーウォーカー好きの若造です。
非常に分かりやすい表現、評価で、とても嬉しくなりました。
以前より、黒ないしW黒(だいぶスモーキーですが)を好んで飲んできましたが、主様のおっしゃる通り、『終わった酒』『昔の洋酒を知らない世代の高級酒』そんな感じに扱われ、旨いと感じてしまった私がズレているとまで言われました。
スコッチ独特のスモーキーさは確かに薄いが、ロックで飲むぶんには、シーバスより穏やかな風味に私は魅了されました。

本当に、良いお酒ですよね♪

私事ですが、先日、青をオークションで購入し飲みました。
舌への刺激が減り、フルーティーな香りが際立つ気品さがました、女性的な味わいでした。
記念日のお供に、ワンショットがベストに感じました。美味しいかったです。
一番搾り
2014/03/08 08:10
一番搾りさん はじめまして。コメント有り難うございます。

ジョニ黒ばかりでなくブレンデッド・ウィスキー全般が何か貶められており、シングルモルト至上主義というような考えが蔓延しているような気がします。

確かにシングルモルトは個性的で旨いのですが、ブレンデッドにはブレンデッドにしかない楽しさが有るのも確かです。
ジョニ黒はブレンデッドの良いところを感じられる旨い酒ですよね。

世間では飲まず嫌いというか、飲まないで色々評価を下す人達も少なくありませんが、実際に飲んでみると言うのが大事な事だと思います。
ウィスキーの真価は飲んだ人間じゃないと判らないのですから。

と言う訳でこれからも色々な酒を飲んでみたいと思っています。
これからも一緒にウィスキー道楽の道を歩いていきましょう。

良かったらたまにコメントを下されば幸いです。
Nori
2014/03/08 09:57
今更ですが…
今、ジョニ黒を家で飲みながら
カキコしておりますが、
伊達に12年をうたってないのが
感じられます。
美味いウイスキーですね!
ストレート〜ロック〜
氷が溶けたハーフロックの過程で
隙を感じさせませんねっ!
最後に口に残るビターな風味も
自然体的にしっかりしてるなぁと
感心しております。
手応えのあるキレ味を伴った
時代に媚び無い現代的にアジャスト
したブレンドではないかと思います。
何故か飲み飽きないです。
四の字硬目
2014/05/08 20:29
四の字硬目さん コメント有り難うございます。

ジョニ黒はホントに良い酒ですよね。
他の皆さんのコメントにある通り世間では『過去に流行った酒』扱いをされています。でも決して古くさい酒ではなく、今飲んでもスコッチの面白さを教えてくれます。

仰有るようにロックで飲んでも水割りで飲んでも、飲み飽きのしない旨い酒です。
個性が強い酒だと飲み飽きしたり飲み疲れしたりしますが、個性が立って居ながらそれがないというのは凄いことです。

これとバランタイン12年は性格を全く異にしながら、ブレンデットの楽しさを教えてくれる銘酒だと思います。
Nori
2014/05/08 22:08
こんにちは、ジョニーウォーカーを調べていてここに辿り着いてみなさんのコメントを楽しく読ませてもらった者です。みなさん凄くウイスキーを知ってそうで羨ましくて、私はスーパーで売っているのを何種類かしか飲んだことないんですけど、このジョニーウォーカーの黒は好きで良く買います。この上って言うんですかね、グリーンは一度飲んだ事があるんですが、気にして飲んでいなかったので思い出せず・・・
重い感じのBARじゃないんですがたまーーに行く時があるのですが皆さんどんな物を飲んでらっしゃるんでしょうか、このスコッチって言うのが私の好みみたいでオススメあったら教えて下さい。
PiPi
2014/05/19 20:59
PiPiさん 初めまして。コメント有り難うございます。

私もそんなに沢山のウィスキーを飲んだことがある訳では無いのですが、殆どがスーパーや大手の酒販店で予算にあった物の中から選んで飲んでいる状態です。

たまにバーに行く時には先ず日本のものを飲みます。何故なら風味が柔らかいものが多いからです。
それから徐々に風味の強いものにしていって、最後はアイラモルトでしめるという事をやってますね。でもこれは決められた事ではないので、基本は好きなものを飲むという事で良いんじゃないでしょうか。

スコッチがお好みなら『グレンリベット』と『マッカラン』などのシングルモルトや、『バランタイン12年』『ジョニ黒』などのブレンデッドも良いと思います。
強い刺激とか強烈な個性を求めるのなら、アイラモルトとかも有ります。

それとバーに行く機会が有るのでしたら、今まで飲んだ事のないものばかり頼むというのも良いかもしれません。
実は私はそうやって色々と学習しましたので。
Nori
2014/05/20 08:48
ジョニ黒を最初に飲んだのは中学の時叔父さんが香港で買ってきたのをちょっとだけ。
叔父さんが国内で買うと1万円くらいすると言ってたのを覚えています。
免税でいくらだったかは聞いてませんが、ネットで当時1700円くらい(香港ドルの円換算)とありました。
kaz
2015/01/05 17:16
kazさん コメント有り難うございます。

この酒が贈答用に重宝されたのは、値段がほぼ1万円という判りやすい値段だった事に起因するようです。
まあ貰った方は値段が判ると相手の気持ちを推し量りやすいという事でしょうけど。

当時の大人達はスコッチを飲みながら「向こうに行ったら普通の酒なんだよなぁ」等と言ってましたね。
そして「向こうに行ったらもっと凄い酒があるんだ」と想像しつつ飲んでいたようです。

その反動としてジョニーウォーカーは大した酒ではないという意見になっていったのだと思います。
ですがこの酒は決して悪い酒ではなく、スコッチの良さを色々と感じられる旨い酒だと思います。

世間の評判と酒の味は必ずしも一致しませんね。
Nori
2015/01/05 23:57

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