この辺りの者でござる…

アクセスカウンタ

zoom RSS ノンエイジの楽しみ ニッカ 余市

<<   作成日時 : 2013/07/04 16:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 6

この間濃密なウィスキーとの時間を過ごしたせいで、暫くはウィスキーから距離を取りたくなった。
言うまでもないが決して二日酔いのせいではない。決して。
そしてウィスキーと言わず全ての酒から距離を置いた。断固たる断酒である。

それから昨日まで3日間断酒をしたが、小刻みな手の震えもなく、訳もなく他人に殴りかかったりすることもなく、尚かつ国道を大名行列が練り歩く光景など見ることもなく、非常に健全である。

何より依存症でなかったことを証明出来たことは慶賀の至りだが、飲まねばならない酒というのも傍らに存在する。
この間の記事で触れたが、父の日のプレゼントにお嬢様からもらったこのノンエイジ余市については是非もなし。
いくら断酒中とは言えこのまま置いておく訳にはいかない。
誠に慚愧に堪えないが断酒の誓いを破ってまでも飲まねばならない。
くどいようだが、あくまでもやむを得ずに。

画像この酒は言わずと知れたニッカの誇る余市蒸留所のシングルモルトだが、偶然にも我が家には無理して買った余市10年と、余市をキーモルトとしたピュアモルト・ブラックが既にある。
期せずして三種を飲み比べられる好条件が揃った訳だ。
そして何より3日間の断酒の後だけに味も良く判るはずだし。

開栓して匂いをみる。アルコールの匂いの中に花のような匂い。思ったほどピート香は来ない。色は綺麗な琥珀色。なかなか期待出来そうだ。

一口目を口の中で遊ばせる。ピート香はしっかりある。甘みの膨らみは少ない。そして若い酒特有の香りと苦みがやってくる。舌に来る刺激は若干強めだ。
しかし口の中にまったりとしたクリーム様の味が広がるのは、ニッカの酒に他ならない証拠である。だが少しあっさり目なのは若さ故か。
飲んだ後の余韻は短めだがしっかりと感じられる。バニラ香も来る。

ほんの少し加水して様子を見る。
ピートの香りが立ってきて良い感じである。挙動はゆっくりとなるが、若い酒の風味はかえって見えてしまう。味の厚みも薄くなる。ビターが案外早くやってきて、リコリス風味になる以前に甘みが消えてしまう。
だがニッカ特有の余韻がちゃんとある。飲み進めると舌の上に旨味が蓄積されるニッカらしさもしっかり判る。

これを飲むと余市の基本的な味がしっかり備わっていてとても気持ちいい。
続けてピュアモルト・ブラックを飲むと、穏やかな中に余市の個性が強調されていて、上手いことバッティングしてあることに感心する。
その後に余市10年を飲むと旨味の厚みと、香りの幅が格段に違うことが実感出来る。
まるで「熟成とはこんなものだよ」と言われている気がする。

このノンエイジの余市だけ飲んでもなかなかなのは言うまでもないが、対比させるととても面白くてクセになってしまいそうである。

このためにきっちりと断酒をしていて良かった。
だって『空腹は最高のスパイスだ』と言うではないですか。

若しくは『禁煙の後の一服は最高に旨い』とも。





ニッカ シングルモルト 余市 500ML 1本
アサヒビール株式会社

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ニッカ シングルモルト 余市 500ML 1本 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは! 3日間の断酒をした後に飲むと旨いでしょうね。以前健康上の理由でしばらく酒断ちをしたことがありますが、その時、断症状に苦しむことがなかったことを確認しました。いつのまにかアルコール依存症になってしまうというのは恐ろしいことですものね。

スコッチウィスキーは最低3年熟成させないとならぬ規定があるらしいですね。なので熟成年数も6年程度なら明記せぬもので、最低でも8年物くらいから熟成年を表記しているようです。10年、12年、17年はわりと見かけます。なので「ノンエイジ」とは言え、ある程度の年数を寝かせていると思います。三種類の比較は違いがよくわかって楽しいでしょうね。
只野乙山
URL
2013/07/05 08:30
乙山先生 コメント有り難うございます。

実は先日の酒浸りの日が余りにも濃厚だったせいで、普段の家飲みに戻るにはリセットが必要だと思ったのです。
おかげで味が良くわかって、今まで以上にウィスキーが楽しくなってきました。

ノンエイジの余市は若さを感じるのと同時に、ニッカのアイデンティティをしっかり持った酒だと言うことが判りました。若いけど面白い酒です。

常飲しているピュアモルト・ブラックは荒々しい部分をうまく消していて、ブレンダーの意志が見える気がして益々好きになってしまいました。

余市10年は厚みも広がりも凄いのですが、常飲できないところがつらいところで…。

実は最近はサントリーの酒との比較もしております。
詳細は後日記事で報告いたします。
Nori
2013/07/05 09:03
余市・・・一度飲んでみたいですね。
もちろん、10年物を・・・

なかなかできないことだけど、それができた時にはおいしさも倍増だろうなあ・・・
三友亭主人
URL
2013/07/06 20:46
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

飲みたいものを飲むのも楽しいんですが、それを後回しにして寄り道するのも良いモンですよ。
縁があって飲めた時のうれしさは格別なものになると思います。
私もロイヤル・ハウスホールドを最終目標に掲げていますが、今飲むよりもっと色々なものを知ってから飲みたいなと思ってる訳で…。

飲んでみて「なぁんだこんな感じ?」となるかも知れませんが、それも含めて楽しむのも悪くないのではないかと。
Nori
2013/07/07 21:52
こんばんは。今日は休肝日にしようと一人言ちた舌の根も渇かないうちに、1カップ大関をグビリのつっちでした。

余市NAは正に好みのウヰスキーですよー。
スモーキーで滑らかで仄かに潮の香りと、少しの割り水でバニラの甘みが顔を出して。
以前呑んだときはナッツの風味も感じたのですが、最近久しぶりに呑んだら何故かスパイスが立っており・・・きっと、此間の風邪を引きずって舌や喉の粘膜が本復してないせいだと思いたい。

それはそうと、この余市や宮城峡シリーズそしてBN8までもが8月いっぱいで終売とは痛恨ですねぇ。10年もの他も経験したかったなぁ・・・。

尚、10年で思い出したのですが以前に「竹鶴NA」のコメントにて、余市工場での初試飲で10年ものと12年もの云々と書き込みましたが、どうやら時期や状況的に竹鶴ではなく、余市ラベルのそれらと混同していた節があったことをこの場を借りて訂正・お詫び申し上げます。
つっち
2015/06/24 21:51
つっちさん コメント有り難うございます。

いやいや私も休肝日を作ろうと思っても、なかなか思うに任せません。最近は自転車トレーニングを始めましたので、疲れて飲む気持ちになれない日が増えましたね。

しかしノンエイジ以外が終売になってしまうのは、如何にも残念でなりませんね。双方ちゃんと蒸留所の個性の判る旨い酒だったんですけどねぇ…。
ブームで原酒が底をついたのは判っていても、なかなか納得は出来ません。健康で長生きをして熟成を待つしかありませんねぇ…。

それと試飲の件ですけど今後も工場に行けば『余市』や『宮城峡』の寝かせた奴が飲めるのであれば、とてもいい話ではありませんか。
ちょっと無理をしてでも工場見学に行く気になってきます。
Nori
2015/06/24 23:50

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ノンエイジの楽しみ ニッカ 余市 この辺りの者でござる…/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる