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zoom RSS スタンダードとは別物 サントリー 山崎10年

<<   作成日時 : 2013/07/19 07:00   >>

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実は以前に記事で少しだけ触れたのだが、結構長い間ウィスキーを飲まない時期があった。飲まない、というより積極的に飲みたくなかったと言って良い。ハッキリ言ってウィスキーが嫌いだったのだ。
それからスコッチに出会って、ウィスキーは旨いものなんだとようやく理解できた。
と言っても専らアイラモルトばかり飲んでいたが。

嫌いになった原因は何だったのか冷静に検証してみると、酒を飲み始めた頃から20代半ばになるまでの間に飲んだ酒の印象が悪かったからに他ならない。
その頃飲んでいたサントリーレッドやホワイト、オールドなどは大人達が旨そうに飲んでいたにもかかわらず、決して旨いものだとは思えなかった。
でもそれはストレートで飲むか、味のしないほどの水割りを飲むか、極端な飲み方しか出来なかった事を差し引かねばならないのだけれども。
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とある方から「サントリーの古いヤツは別物だよ」と教えられて、飲まず嫌いを正さねばならないと思い立ち、創作料理の店で飲んでみたが印象は余り変わらなかった。

それがこの間Barピートリークで山崎12年を飲んだ時、初めて印象が変わったのだ。

とはいえ会社の経営方針に賛同している訳ではない。
しかしこの山崎10年が終売になってしまうと聞き、今のうちに飲んでおきたいと思い立って『購入する』ボタンを押したのだった。

それと小栗旬贔屓の奥様から「山崎ってどうよ?」と常々言われていた事もあるけど。

色は薄い琥珀色。香りは甘く溶剤様の印象もある。ピート香はあまりない。甘い香りが支配的だ。飲み口は素早く甘さが立ち上がり山を登り始める。だが山の8合目あたりで突然ビターが立ち上がり、スパイスも同時にやってくる。刺激は12年より強め。
ビターと刺激が去ったと同時に樽由来の芳香が来る。強い余韻。バニラ。
とてもわかりやすい酒である。

いつものように若干加水して様子を見る。挙動はゆっくりとなるが、甘さ・ビター・刺激の関係は変わらない。余市と比べるとコクは薄く軽やか。甘さの山も抑え気味。香りだけが突出している感じ。スパイスが去るまであっという間だ。ビターが舌に残る。後口のバニラ香は派手に香る。不思議なのは甘さとビターが出会ってもリコリス(甘草)風味にはならない事。

旨味・コクは薄いが香りは濃い。そしてビターが勝った味。
なるほどサントリーの考えるウィスキーとはこう言うものなのだと納得。好きな人は好きだろうな。
12年ものは味の構成そのものはあまり変わらないが、もう少し穏やかで柔らかい感じがした。でも、値段に見合った酒であるかどうかを問われれば、大きな声で「そうだ」とは言えない。
少し若さを感じさせるがこの酒の方が格段に値段に見合うのではないだろうか。

この酒が終売になってしまったのは残念であるが、原酒の貯蔵量の関係だという噂が真実なら仕方のない事だろう。良い酒なのに…。

改めて飲んでみるとやはりニッカの重厚さに惹かれてしまう私が居る。
並べておいてゆっくり飲み比べをするのも、また楽しからずや。




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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こいつはあこがれの一本でしたな。
かつて一回だけこの一本を手にしたことがあります。なんかのお祝いでいただいたときのことで、もう25年思えのことでしょうか。当時は7〜8000円していたかと記憶しています。まあサントリーは故あってのまない主義の私ではありましたが、人の行為は無にするほど冷徹な人間ではありませんので(笑)、有難くいただいたものです。25年ほど前のこともあり、よく覚えてはいないのですが・・・おいしかったなあって思いだけは残っています。
三友亭主人
URL
2013/07/20 10:21
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

私も故あって積極的にサントリーの酒を買わないのですが、販売終了になってしまうと言う話を聞き、飲まないで終わるのも悔しい気がしまして、特別に買ってしまいました。

穏やかな酒なんですが、ある部分だけ突出した面白い酒でした。
値段も3000円程度ですし、サントリーの中では良心的なのではないかと。なんたってこれの12年ものになると倍以上の値がついてしまうのですから。

良心的なものから消えていくというのは、この会社らしいと言えばらしい話なんですけどね。
Nori
2013/07/20 10:42
こんにちは! 山崎10年、いいウィスキーですね。山崎12年も相当素晴らしい味わいですが、10年でもじゅうぶん旨いと感じています。それにしても山崎10年が終売になるって本当ですか? なんだかとても信じられない感じがします。

〈響〉と〈山崎〉といえば、サントリーを代表するような銘柄で、いつか飲んでみたいなあと憧れている人も多いでしょうに、どうしてそういうことになるのでしょうね。原酒の貯蔵量でいえば、〈オールド〉が最も売れていた時代、そんなに原酒があるんだろうかと不思議に思っていましたよ。
只野乙山
2013/07/20 11:00
乙山先生 コメント有り難うございます。

山崎10年が終売になることは、いつもの通販サイトで知りました。『終売につき在庫限り』と但し書きがありましたので。
試しにサントリーのHPで確認したら、ラインナップから消されておりました。
噂によりますと原酒が乏しくなったからだとありましたが、無計画なのかとことん計画的なのか疑わしくもあります。

ちなみに『オールド』の話は私も聞いたことがあって、出荷量が生産量と貯蔵量に見合ったものではないと、御殿場にある某蒸留所の関係者が言っていました。

昔から色々とあるようで…。
Nori
2013/07/20 11:28
最近、行きつけのすすきのの酒屋さんに、なぜか180mLの10年が出ていました。しかも格安!どこぞで眠っていたものが見つかったのかもしれませんね。
10年を飲む機会がなかったので衝動買いしました。

実際に飲んでみると、確かに12年を若くした印象。
でもノンエイジよりもとても飲みごたえがあって、ニッカが好きな私でも満足できるものでした。

今の山崎ノンエイジがシェリー樽原酒ベースの12年のダウングレードといえるヴァッティングを踏襲していればもっと売れるだろうに、と思います。
一方で白州のノンエイジは12年を踏襲していて結構好きです。
RERA
URL
2014/10/16 22:41
RERAさん コメント有り難うございます。

山崎の10年はそんなに悪くないですよね。
12年より若さを感じさせる部分は有りましたが、サントリーらしい穏やかさの中にちゃんとした個性のある酒でした。

新山崎の方は若さを感じさせるのみならず、個性があまりに希薄になっていて「この値段でこれか」という感が拭えません。
諸般の事情でこれが終売になってしまったのは残念ですが、新山崎がもう少し何とかならなかったのかと思ってしまいますね。

そして私も白州は評価しています。
Nori
2014/10/17 09:16

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