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zoom RSS ときには星の下で眠りたい

<<   作成日時 : 2013/08/18 07:00   >>

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高校時代に友人が良く読んでいた本がある。
彼は所謂遠距離通学者で、学校から特別にバイクで通って来る事を許可されていた。
免許を取りに行く時も「原付だけ取っても勿体ない」と言う理由で、他の遠距離通学者達を誘って中型自動二輪免許を取りに行った。

彼の部屋に遊びに行くと松本零士の漫画とバイク関係の月刊誌ばかり並んでいたが、新しい文庫本が3・4冊置いてあってそれら全てが片岡義男のものだった。
その頃の私は部活動に明け暮れる日々が続いており、そんな視野の狭いヤツを不憫に思ってか彼は良くバイクの後に乗せて、色々な場所に連れて行ってくれた。

当時自転車が唯一の移動手段だった私はバイクの機動力と行動範囲の広さに驚き、自分でも運転出来たら…と時折思う様になった。
また休み毎にツーリングに出かけて、まだ知らない外の世界の事を教えてくれる彼に大きな影響を受ける様になった。
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元々小説好きだった私は彼が読んでいた片岡義男という作家は何を書いているのか気になって、ある時本屋で手にとって冒頭部だけ立ち読みをした。
そして片岡義男という作家の本を初めて買った。題名は『彼のオートバイ、彼女の島』。
ストーリーについてはネットで色々書かれても居るから割愛するが、「ああ、こんな世界もあるのだな」と純粋に憧れる様になった。

それからしばらく後に読んだ『ときには星の下で眠る』という本が、彼ともう1人の友人との関係の手本の様になってしまったのだった。

ストーリーは地方の高校を卒業した仲間達が、以前からみんなで集まっていたバイクショップのオヤジさんの四十九日に再会して、当時の事を語り合い旧交を温めそれぞれの世界に戻っていくという話である。
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高校3年の時に私も何とかバイクの免許を取り、彼らと行動を共に出来る様になった。
しかし悲しい事に私の乗っていたのは原動機付き自転車と呼ばれる50tの可愛らしいエンジンとも呼べない程度の心臓を搭載したもので、400tと250tのバイクに乗っている彼らとの機動力の差は歴然としていた。
高校を卒業する時に必ず将来大きな排気量のバイクを入手して、約束の地でツーリングをするために再会する事を誓い、それぞれの進路に歩き出したのだった。

彼は航空自衛隊に入り、もう1人の友人は地元の大学に通う様になった。
私は東京の大学に進学して便利な交通網の恩恵があったせいで、バイクとは離れた生活になってしまっていた。でも帰省する度にもう1人の友人と共に航空自衛隊の基地を訪れるのが恒例となった。

大学を出てから車がないと生活出来ない所へ就職したのを良い事に、薄給を貯めて250tのバイクを手に入れた。
そして休み毎にバイクに乗って色々と出かけて、文字通りときには星の下で眠る事もあった。

今の職場に転勤になってから一度彼らが尋ねてきてくれた事があって、彼は1300tというモンスターに乗っていた。もう1人の友人は250tのオフロードバイク。
残念な事に私は既にバイクを手放してしまっていた。
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その後私はカワサキZZR400というバイクを手に入れたのだが、今度は彼との連絡が付かなくなってしまった…。

3人で北海道へツーリングに行こうという当時の約束は未だ果たせては居ない。

どうすれば約束を果たす事が出来るのだろうか…。


因みにこれはいつもお付き合い頂いている乙山先生の記事から思い出した話なのです。




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは! バイクを所有なさっていた話は伺っておりましたが、これほどスポーティなタイプだとは思いませんでした。落ち着いた渋い雰囲気をおもちのかただと思っていましたので、なんだか意外な一面を見た気持ちです。
なるほど、片岡義男はクルマ好きだけでなく、バイク好きでもあるわけで、両方の男性を取り込む魅力があるわけですね。乙山はうっかりしておりますのでバイクの風を受ける感じは大好きですが危ないので乗っておりません。クルマのほうは生活に必要なし、ということで所有しておりません。必要があれば、いつかまたクルマに乗ってみたいなあと思います。
只野乙山
URL
2013/08/20 09:59
へえ〜単車乗りだったのですか・・・
ちょいと憧れちゃいますね。

私は結構遅くまで自動で動くものに縁がなく、原付の免許を取ったのが29の年かな?通勤上やむなくです。なんてたって奈良は電車やバスだけではどうにもならないところがたくさんありますから。自動車は・・・31か32。子供が出来て、あれこれと必要になると妻にせかされてって感じです。極めて他動的ですね・・・・まあ私自身がそんな性格なのですが、それでもやって行くうちにだんだんと興味が出て来て・・・楽しくなってきました。

ですからそのうち単車も・・・?
三友亭主人
URL
2013/08/20 23:13
乙山先生 コメント有り難うございます。

実はこれには続きがありまして、このバイクで転倒を致しました。
大した怪我は無かったのですが、それ以来バイクにまたがるのは御法度となっておりまして、子供達が独り立ちするまでの間は奥様から固く禁じられております。

元からスピードを出して走るというより、鼓動と風を感じて走るのが好きなだけですので大して危険では無いと思うのですが、原付ですら乗れない状態になっております。

子供達が自立する時が彼らとの約束を果たす時かなと思って雌伏中です。
それまでにやらないといけない事が沢山有るのです…
Nori
2013/08/20 23:13
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

バイクははしかみたいなモノで、一度はかかってしまうけどやがては治ってしまうものらしいです。
私はなかなかはしかが治らずに今まで来ているようです。
でも前科者には世間の風は冷たく、一度転んだヤツはまた転ぶだろうと奥様から固く止められております。

ただ歳を取ってくると肩と腰に負担が来るので、少しずつ体力維持を図りながら色々と用意をしているところなのです。
出来るかどうかは判りませんが、いつかは約束を果たしてやるのだと思い続ける事が大事じゃないかなと…

自分を追い込むのが好きでやってる節もありますので、あまり賢い行動とは言えませんね。
馬鹿と呼んで下さい。
Nori
2013/08/20 23:28

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