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zoom RSS 芳しき薄化粧の美人 マッカラン10年

<<   作成日時 : 2013/08/21 21:00   >>

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この間終売になってしまうと言う理由で山崎10年を買った。
その時に送料が無料だという事で、もう1つ別の酒を同時に発注した。
その酒も終売になってしまうという話を小耳に挟み、無くなる前に飲んでおきたいといういつものスケベ心の為せるワザである。

山崎10年は原酒不足によって終売になってしまうという噂だが、マッカランの場合は12年との価格差・品質差があまり無いので統合されるという事らしい。

マッカランといえば言わずと知れたスペイサイドの精華ともいうべき酒である。
品質を保つために敢えて小型のポットスチルを使用したり、最高品質の麦を用いて麦芽を作ったり、自社で作った樽をシェリー酒造業者に貸し出す事でシェリーバッドを確保したりとこだわりを持った造り方をしているのは有名だ。
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そしてマッカランを形容する言葉で一番有名なのが『スコッチウィスキーのロールス・ロイス』という表現だろう。
とはいえロールス・ロイスなんぞには乗った事がないので、ぴったり来るセリフなのかどうかは判然としない部分ではある。そもそもロールスロイスは自分で運転する車じゃないし。まあ上質であると言いたいのだろうけど。

色は濃い琥珀色。というより薄めの褐色。他のウィスキーとは若干色目が違うのが判る。
グラスに注いで香りを確かめる。甘い香り。僅かな燻煙香。
一口含んで口の中で遊ばせる。飲み口は柔らかい甘さ。淡麗な感じがする。そして木質的な香り。比較的早めにビターとスパイスがやってくる。ビターは強め。柔らかな余韻。

若干加水して様子を見る。ここで慌ててはいけない。少しばかり待ってから飲む。
フルーツ系の華やかな香り。そしてどこかで経験した事のある甘い香り。
なにがしかの懐かしさを感じさせる風味もある。何だろう?うーん。
そして甘さのあとに来るビターは若干の渋みを伴う。ビターとスパイスが去ったあとには甘い香り。柔らかいバニラ。やはりなにやら懐かしい味。

甘さの中にはバニラ混じりのカスタード風味。そしてビターはカラメル様の苦み。
そうだこれは…プリンの味ではないだろうか。なにやら懐かしい感じがするのはそのせいだったのか。
しかしこれは加水してからしばらく置かないと感じられない風味でもある。

誤解の無いように言うが味の甘さは控えめである。香りが甘いのだ。
強い余韻で派手に香る山崎と比べると、薄化粧だけど居ずまい・所作全てが美しい女性のようである。
味わいは素早く変化していくが複雑で玄妙。強めのビターは樽由来を連想させる。
非常に香り高くて淡麗で旨い酒である。
一見万人受けする酒にみえる。だがこの複雑さは通が飲んでも面白いはずだ。

この酒が無くなってしまうのは寂しい気もするが、12年物がほぼ同じ価格で入手出来るので不自由はない。今度は12年物を買ってきてもいいかな。

この間一緒に飲んだ東京在住の後輩はこれをロックで飲んでいた。
『Barピートリーク』のマスターによれば、いつもこれのロックばかり飲んでるらしい。

今度逢ったら「もったいないお化けが出るよ」とからかってやろう。




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
聞いたことのあるような名のお酒・・・と記憶の糸をたぐり寄せていたら・・・学生の頃のある出来事が・・・

私はその時、新幹線の食堂車にいました。確か正月で里帰りした後奈良に帰る途中だったと記憶しています。

車内が混み合っていたので、とある外国人と向かい合わせの相席。彼はエビフライをあてに悠然とウイスキーを飲んでいました。何杯も何杯も・・・

そのうちに私に話しかけてきて互いに自己紹介。こういうと私がいかにも英語にたけているようですが彼は実に流ちょうな日本語の話し手でした。

そのうちに私にも飲めと何杯もウイスキーをおごってくれました。どんな話をしたかはあまり記憶はないのですが、その最後の方で・・・彼はスコッチの自慢(イギリス人だったようです)を始めました。

そんなとき、じゃああなたとしては何がおすすめだと聞いてみると、多くは日本では手に入らないものでしたが、そんな中で唯一日本でも手に入るものだと紹介してくれたのがこのお酒とグレンフィディック だったように記憶しています。

当時、舶来酒は真に高価な品ばかりで、彼自身も日本にいるときはなかなか飲めないと言っていたのですが、当然学生だった私には高嶺の花。そのうちに、そんな出来事も記憶の彼方に・・・今回の記事でそんなことがあったなあと思い出すことができました。
三友亭主人
URL
2013/08/22 11:17
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

列車内での外人さんとのふれ合いというのは素敵なお話ではありませんか。
『命の水』を旅行中も嗜むというのはイギリス人っぽくて良いですね。さらにそれを素直にご馳走になる若者っていう絵も良いですよ。

この酒はスペイサイドモルトの代表に挙げられる酒でもありますので、その方が勧められたのもよく判ります。
華やかで複雑で、始めて飲む方にもウィスキー好きの方にもウケる酒だと思います。

ちなみに私の友人は新幹線の隣の席にいた外人さんに話しかけられ「I can't speak English.」と応対したら、「No,No, キャゥント. OK?」と発音の違いを指摘され、小一時間発音教室が開かれたという経験を持っています。
Nori
2013/08/22 19:23
こんにちは! マッカランはまだ飲んでおりません。いつか飲んでみようと楽しみにしている銘柄で、何かの機会にふんぱつして飲んでやろうと企んでいます。
二年前、引っ越ししたときに、これから新しい生活が始まるのだ、と意気込んでグレンフィディック12年を買ったのを思い出しました。そんなふうに、今度何かあったらマッカランを買うつもりです!
只野乙山
URL
2013/08/23 09:20
乙山先生 コメント有り難うございます。

今回終売になるという話がなければ私も後回しにしてたと思います。
スコッチの中では一番メジャーな物でもありますし、皆が旨いと言ってる酒を改めて飲むのもどうかなという気持ちもありまして。

ただ飲んで見て、香りが派手なだけの酒でなかったのは収穫でした。
なかなか複雑で加水してからも徐々に風味が変化していくのが感じられてとてもいい酒でした。

山崎ほどの余韻の強さはないのですが、それがまた好印象だったりします。
万人向けに見えて実は個性的な名酒です。
Nori
2013/08/23 15:05

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