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zoom RSS 三十余年ぶりの再会 ホワイトホース・ファインオールド

<<   作成日時 : 2013/10/05 07:00   >>

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人間誰しも時には青春時代というものを振り返るものであろう。
あの頃から私はどれくらい進んでいるのだろうか…。
などと感傷的な書き出しをしてしまったが、特に何か浸っている事もないし疲れているわけでもない。いつものスーパーでこの酒を買って飲んでみて、ふと輸入元であるキリンのHPを見るとかなり詩的なコピーが載っているので、ちょっと便乗しているだけの事である。
参考までにちょっと引用してみると

「ふと、どこを走っているのだろうと思った。 ふと、どこまで来たのだろうと思った。 前ばかりを見てきたからなのかもしれない。 走りつづけてきたからなのかもしれない。 どうしてだろう。 男には、振り返りたくなる瞬間がある。 悔しくて泣いた夜がある。 うれしくて泣いた日もある。 そして、男はひとりスコッチを飲む。(後略)」

結構色々感じさせるコピーではあるが、ここまで感慨深くスコッチを飲んでるという事は希だ。ただ旨いから飲んでるのと、1000円スコッチの丁半博打加減を楽しんでいるというのが正直なところです。はい。
画像
まあこの酒で思い出す事があるとするなら、昔付き合っていた女の子の親父秘蔵の酒だったという事位だろう。その頃は飲酒をする条件を満たしている年齢だったのか詳述は避けたいと思うが、私達にとって手の届かない位の高い酒であったことは疑いない。

ある日みんなで集まってワイワイやろうと言う話になり、集合場所に各々が家からくすねた酒やそこいらで買ったつまみやお菓子を持ち寄る事になった。私は家から姉が買ったまま放置していた『バイオレット・フィズ』と『ジン・フィズ』を持ってその場所へ向かった。ちなみに女性陣から好評だったことは言うまでもないが。

その時にその女の子は、勇敢にも親父の棚からこの酒をコッソリ持ち出してきたのだった。皆が驚愕の思いで見つめる中、ニコニコしながら「飲む?」と聞いてきた顔は今でもハッキリ覚えている。
時折思うのだが女性というのは、そこいらの男より余程肝が据わっている。可愛い顔をした豪傑が多いですな。
でもその時は皆これをサイダーやオレンジジュースで割って飲んでいた。
今考えれば随分と勿体ない話ではある。

いまやスーパーの棚に普通に並ぶ1000円スコッチに仲間入りする酒になってしまったが、口にしたのはなんと三十余年後の今なのだから正しく『馬齢を重ねた』結果といえるだろう。

当時の事を後悔しながら今度はちゃんとストレートで飲んでみる。
最初の香りは若い酒の印象だがピートの香りがしっかりある。まあメインモルトがアイラのラガヴーリンだというから期待していた部分ではあるけど。
色はきっちりした琥珀色。飲み口は揮発性の高さを感じるものの、柔らかな舌触りである。
甘さの山は高くないが結構くっきり感じる。山の頂上からスパイスが立ち上がり、若干遅れてビターが来る。後口は甘さとビターと弱い木質系の香り。

若干加水して様子を見る。若い酒の匂いが薄れ、ピートに紛れて甘い香りがするのを感じる。甘みの山からスパイスが来るのは同様だが、ビターは甘みと融合してリコリス(甘草)風味になってくる。そして麦由来の香り。但し焙煎した香ばしさではない。そしてそれ以降は不思議とビターは感じなくなる。余韻は甘さだけが結構長く舌の上に残る。
ちょっとづつ加水して気がついたのだが、この酒は余り加水しすぎると良い部分が霞んでしまうようだ。
ストレートかトワイスアップくらいが丁度良いと思う。

ジョニ赤やJ&Bほど個性的ではないが、そこそこスコッチの香りがする酒である。
この値段で飲むには良い酒ではないだろうか。

私は昔の酷い飲み方の反省を込めて、濃い水割りで飲んでいこうと思っている。





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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
>でもその時は皆これをサイダーやオレンジジュースで割って飲んでいた。

いやあ、大分無茶な飲み方をしていましたよね。あとはコークハイなんてのもありましたよね。本当にもったいない話でした。でも、あの頃はそんなにもったいないようなウイスキーは買うことが出来ませんでしたから・・・

件のホワイトホースはここ数年で何度か飲んだことがあります。量販店で1000円を切っているときだけですけど(笑)・・・
三友亭主人
URL
2013/10/06 08:49
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

酒の価値の判らない奴らが飲むと、大概こんなもんです。
かといって今がよく判っているかと言えば、怪しいものですね。

長い間ウィスキーを飲まない期間があったのですが、それがかえって味が良くわかる元になってる様な気がします。
いずれにしても勿体ない飲み方をしたなあと反省してまして、今度はキッチリ飲んでみようかなと…。

とは言ってもそんなに気合いを入れて飲む酒でもないんですけどね。
良い意味で肩の凝らないスコッチですよ。
Nori
2013/10/06 10:11
 ホワイトホースはたいへん飲みやすく、蛮人向けのスコッチのような気がします。千円札一枚にぎりしめて(笑)、あれこれ迷いながらも、あまり冒険したくないときはこれかな。

 でも年中こればかりというのもつまらないから、たまには個性派に手を出したくなりますよね。

 そして、男はひとりスーパーへ行く。千円札をにぎりしめて。
薄氷堂
URL
2013/10/06 21:21
 たいへん失礼しました。「万人」が「蛮人」になっていましたよ。

 「蛮人向け」のウィスキーとはいかなるものなりや(笑)。
薄氷堂
URL
2013/10/06 21:23
薄氷堂さん コメント有り難うございます。

おっしゃる様に飲みやすいウィスキーですよね。
それでいてちゃんとスコッチの香りのする良い酒です。
そしてお財布にも優しいのは何よりの美点かもしれません。

私も薄い財布を握りしめて「うーん」とか言いながら、陳列してあるボトル達とにらめっこをしております。
Nori
2013/10/07 02:18
わたくしも今夏フルボトルで
家飲みしました。
確かにウイスキービギナーにも馴染み
やすい美味さですね〜、

WHだけなのですが独特のピート香が
わたくしは少し苦手なんですが、
逆に日本のウイスキーがピート香を
上手くバランス良く日本人の嗜好に
あうよう完成品として仕立てている
なぁと 感心してしまいます。
何より知名度とお手頃価格が
素晴らしいです。(^人^)
四の字硬目
2013/10/07 07:30
四の字硬目さん コメント有り難うございます。

この酒は余りクセが強くないので、初めて飲む方にもお勧め出来る酒だと思います。
ちなみにジョニ赤とどちらを選ぶかと問われれば、ジョニ赤の方なんでしょうけど…。

仰有る様に日本人には余りピート香が馴染まない部分がありまして、日本のウィスキーはヘビーピートではなく口当たりの柔らかさに主眼を置いているようです。

ただ飲み慣れるとこの香りがないと寂しい気もしてきます。
今はお酒をお控えになっていると言うことでしたが、復帰された時には少し個性的なものを選んでみるのも面白いですよ。
Nori
2013/10/07 16:13
最近はウイスキーは遠い飲み物ですね。
焼酎のサイダー割で酔い優先です。とほほ。
根岸冬生
2013/10/07 17:12
根岸さん コメント有り難うございます。

食欲は戻ってこられたようで安心しておりましたが、なんと酎ハイを飲んで居られるのですね。
根岸さんの記事にもそれらしき事が書いてはありましたが、大丈夫ですか?

でもお酒を飲めるというのは幸せなことなんだと思います。
私も1日人間ドックを来月に控え、ほんのちょっとだけ節制をしているところなのです。
Nori
2013/10/07 19:10
こんにちは! ホワイトホースですね。昔このスコッチの宣伝で「スコッチらしいスコッチを飲みたい」などと言っていたのを思い出します。皆さん飲みやすいとおっしゃいますが、どちらかというとピート香のきいた硬めのスコッチだと思います。

それがたぶん「スコッチらしいスコッチ」という文言と関係があるんじゃないかと思うんです。サントリーの初代〈白札〉を煙臭いと評した日本人がこのむ味なんだろうか、なんて思っているくらいです。ですがまあ、アイラモルトほどのピート香がきいているわけではありませんので、その意味では飲みやすい、というのは言い得て妙、と感じました。
只野乙山
URL
2013/10/09 15:34
乙山先生 コメント有り難うございます。

乙山先生のおっしゃる様にスコッチの香りのする酒ですよね。
ただ記事の中にもありますが、他の個性の強い物よりは随分と穏やかな方に振ってあるのではないかと。

スコッチ独特の風味に最初に触れるには、価格も含め良い酒ではないかなと思います。
でも何をオススメしますか?と問われれば『ジョニ赤』とか言ってしまいそうです。

値段を考慮しないのであれば『バランタイン12年』あたりを勧めますけどね。
Nori
2013/10/09 18:34
こんにちは。WH は昔、常飲していたのですがこの1年近くご無沙汰でした。
こないだ久しぶりに呑んで見たら実にピーティでドライ且つスパイスを感じ、スコッチウイスキーを呑んでいる実感がありました。
些か乱暴に言うと、味わいのベクトルがジョニ赤に近い感じがします。
これが実勢価格で1,000円位なのは申し分ない♪

自分が原点に帰っていくスコッチであります!
つっち
2015/05/26 12:35
つっちさん コメント有り難うございます。

ホワイトホースは値段より随分とスコッチらしい酒ですね。
1000円スコッチの中には、若い酒の匂いだけで肩すかしを食うものも多いんですけどね。ちゃんとした飲み応えのある良い酒だと思います。

この酒もジョニ赤やバランタインなんかも、スコッチの個性を立たせたブレンドにわざと振ってあるんだと思います。
この酒が原点でしたら、やはり個性的なものをお好みなのも判ります。

何より軒並み値段高騰の折ですから、手軽に飲めるというのはとても重要な事ですよね。
私も小遣いの制限がキツイので、たまにお世話になってます。
Nori
2015/05/26 17:18

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