この辺りの者でござる…

アクセスカウンタ

zoom RSS 旨い酒を飲むには

<<   作成日時 : 2013/12/28 19:17   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 8

この間出張で東京に行った。
そして都会の止まり木となった『Barピートリーク』に立ち寄った事は、以前の記事にも書いた。そこで少しだけ面白い出会いがあった事を書いてみたい。

私が出張に行く時には大抵前日の夜に到着するように出る。
何故なら時間に余裕がありすぎても行動に困るのだ。つまり適当にその辺をブラブラと…という事が苦手である。
それを詳細に語ると人間性が露わになりすぎる部分があるから割愛するが、サッと行って用事を済ませたらサッと帰るのが通常なのだ。

そんな訳で到着早々件の止まり木に向かった。
そして一人きりでカウンターに座って宮城峡10年をゆっくりと味わっていた。
始めは他に客もなくマスターから情報を得ていた時に、一度に10人程の客が入ってきてカウンターの隅に移動した。その後1人の青年が入ってきて私の横に座ったのだった。
画像
彼はそれまで取引先の相手を接待していたらしい。そして高級な料亭なんぞで食事をしてきたのだという。
マスターが「かなり飲んでこられたんですか?」と聞くと、「結構飲んできましたけど、疲れるばかりで余り酔ってないです」と答えた。そして「旨い酒が飲みたくてここに来ました」と。

マスターは気を利かせて「でも良いご馳走だったんじゃないですか」と尋ねた。
すると「他人の金で飲み食いしても、食べた気にならないですね。やっぱり自分の金で旨い酒を飲むのが一番です」

私は会話を聞くともなく宮城峡10年を飲み、密かに「ニッカらしい良い酒だなあ」と独り悦に入っていた。しかしこのセリフを聞いて「我が意を得た」気がして、彼に「良いぞ若造」と一言言ってやりたくなった。
余計なお節介。

マスターとの会話の切れ目に「中々立派な心掛け、実に感じ入った」と声をかけた。
まあそんな時代がかった言葉ではなかったけど、気持ちとしてはほぼそんな感じである。
という訳で彼と少しの会話を交わしたのだが、ちゃんと自分を持っていて仕事についての責任も弁えている立派な社会人だと判った。
最近多い『なんちゃって会社員』では無かったようである。

実はこの時の出張は上部官庁の官僚達や議員の先生方との懇親を図る(微妙な言い方だが)為の会議に出席する予定だったのだ。それが国会の会期中に催されるというのは、それなりの意味のある事でしてな。
詳細はお察し下さい。

平たく言えば他人事に思えなかったのもあるが、この若者の意気に感じる事があって色々と話を聞いてあげたのだった。言うまでもなくオッサンの話は長くなりがちなので、この時は少々自粛しました。
画像
という訳で、それから私は若いけどちゃんとしたウィスキーをマスターに出してもらった。
そのおかげで色々と勉強になったのは言うまでもない。
一人で飲むつもりだったのだが、楽しい時間を過ごせて良かったと思った。

彼の帰り際に「良かったら一杯ぐらいはおごろうか?」と、ついつい要らぬ言葉を…。
彼は当然「自分の金で旨い酒を…ですから」とやんわり断った。
それでこそ漢(おとこ)というものである。私は良い若者に遭ったようだ。

しかし親父は時折こんなトラップを仕掛けるから、若い衆は注意をした方がよろしいな。

という事で年末のバタバタで更新の遅れました事をお詫び致します。
そして年内はもう更新出来なくなるかも知れませんので、とりあえずご挨拶を。
この1年ブログのお付き合いを下さった方々に深く感謝申し上げます。

皆さん良いお年を。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
私なんか・・・遠慮なくおごっていただいたでしょうに・・・
なかなか立派なお若いお方で・・・

まあ、一通り飲んでも、の見直したくなるって時はありますよね。
分かります・・・わかります。
私なんかいつも職場やらなんやらの宴会の後は、一人で・・・あるいは本当に気心の知れた数人での見直しをしています。それは私の気持ちの中では2次会ではないんですね・・・あくまでも1次会・・・そこから始まるんです。
三友亭主人
URL
2013/12/28 22:55
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

実はこの次の日も会議や懇談会が終わった後で、有志を伴ってこの店を訪ねました。
最初は大学時代の友達と二人で飲むつもりだったのですが、いつの間にか膨れあがって10名ほどのグループになってました。
結局難しい話の続きがあって、友達とはゆっくり出来ませんでしたね。

そしてみんなを送り出してから、たまたまその場にいた大学の同期の男と再びこの店に帰って飲み直しましたけどね。

ゆっくり良い酒を飲もうとすると、どうしても人数は絞った方が良い様です。
Nori
2013/12/29 01:10
こんにちは! 良いバーで、良い酒を飲むほどいいことはありませんね。大阪市内で良いバーを見つけ、週に一回だけ通っていましたが、来年の青写真によると、そこから離れてしまうようで残念です。
記事を拝見するに、なかなかいい青年ではありませんか。気持ちのいい若者に出会えるというのも滅多にないことかもしれませんね。今年もお世話になりました。どうぞよいお年を。
只野乙山
URL
2013/12/29 10:05
乙山先生 コメント有り難うございます。

実はこの話にはオマケがありまして、この青年の出身地は西宮だそうでして東京の片隅にて関西ネタで盛り上がった次第です。
学校も関西の方の学校だったようで、彼も関西在住の人間に会って少しホッとした部分も有ると思います。

それはさておき、乙山先生にはこの一年色々とお付き合い頂いて感謝をしております。
来年もどうか宜しくお付き合い下さい。

来年のご健勝と良いバーと巡り会われる事をお祈り申し上げます。
Nori
2013/12/29 10:58
つい余計な出しゃばりや
お節介はわたくしみたいな
酒呑みオヤジには ツキモノ でして
貴殿のお話をドキドキして読みました…。

わたくしは以前、よくお気に入りの
酒場にて、時折一緒して音楽の趣味などで
好感の持てる ある青年によく、一杯ご馳走
していましたが、お返しを望む青年にわたくしは
ヤンワリと 「またいつか君が若い奴にご馳走
してあげればいいよ」などと愛着のある店では
つい、キザになりがちですが、
わたくしの中では今でもその時は
粋なお節介オヤジだと 自負する有様で、
おかげでこんにちまで 一向にお金が
たまりません。(合掌)

貴殿のブログ、今年一年
楽しく読まさせて頂きました!
よいお年をお迎えください。
ありがとうございました。m(_ _)m





四の字硬目
2013/12/29 13:42
四の字硬目さん コメント有り難うございます。

酔っぱらいのオジサンは良い若い者を見ると肩入れしたくなってくるものですよね。
私も例に漏れず、この若者に少しばかり肩入れをしました。
最初は彼も肩に力が入っていたのですが、終わり頃にはすっかり内輪の不平などを…。

なんやかんやでお金が貯まらないのは私も同様です。

私の詰まらない話に1年間お付き合い頂きまして有り難うございました。
どうぞ来年も宜しくお付き合い下さい。
Nori
2013/12/29 14:40
若い人を応援したくなる気持ちというのは実感として分かりますね。お節介親父の美徳です。

うちの親父の口癖は「ただ酒ほど、高いものはない」でしたが、最近は僕、奢られるの、好きです。
根岸冬生
2013/12/31 13:56
根岸さん コメント有り難うございます。

タダほど高い物は無いというのはよく判ります。
職場にタダ酒を飲み過ぎて、人間が駄目になった人がいますから。

でもその人の人徳によって、自然とご飯と酒がついてくる人もいます。
多分根岸さんはそういう人徳のある人なんでしょう。
私の以前の記事にある『食い福がある』と言う事なんだと思いますよ。

大分切羽詰まってきましたが、この一年お付き合い下さり誠に有り難うございました。

どうぞ良いお年を。
Nori
2013/12/31 14:43

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
旨い酒を飲むには この辺りの者でござる…/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる