この辺りの者でござる…

アクセスカウンタ

zoom RSS それはもうスーパーな スーパーニッカ

<<   作成日時 : 2014/03/11 07:00   >>

ナイス ブログ気持玉 8 / トラックバック 0 / コメント 9

我が家のウィスキーストックの中で、一番早く減っていくのは竹鶴12年だ。
理由はお飲みになった方達は既に承知されているだろうが、ウィスキーの楽しみの要素が凝縮された様な酒だからである。
また逆になかなか減っていかない酒もある訳で、減らない理由もこれまたウィスキーを飲む楽しみが薄いからに違いない。銘柄についてはナイショだけど、香りが尖っている割には厚みのない酒だと言えば判って頂けようか。

と言う訳かどうかは知らないが、昔から存在する酒シリーズともいうべき記事を今回も。
このところ忙しくて存じ寄りの酒販店に行く事もなく、奥様のお伴でスーパーの片隅に置いてあったスーパーニッカを手にした。言うまでもなくスーパーで入手出来るからスーパーニッカと言うのではない。当然の事ですが。
画像
スーパーニッカは1962年(昭和37年)竹鶴政孝氏自らがブレンドした酒であった。
ニッカのHPによると「かつて、日本のウイスキー市場には、モルト原酒が一滴も含まれない、アルコールに香料と着色料を加えただけのイミテーションが蔓延していた。その味に慣れた人たちに本物を届けたい。その想いが、悲しみ(リタ婦人を失った)を力に変えた。後継者、竹鶴威・現相談役とともに、貯蔵庫にある原酒をチェックし、あらゆる組み合わせを試す。その時点で考えうる、最上のブレンドを」という経緯で世に出たのである。

そこに書いてあるモルト原酒が一滴も含まれないイミテーションとは周知の通りだが、竹鶴氏はスコッチに比肩しうる本物を目指した事がよく判る。当時大学卒の初任給が1万7千円程度だったのに、この酒は3千円だったと言うから非常に高価なものだった。
今で言えば3万円以上している計算となる。
当時はボトルも職人が一つ一つ手吹きして作られていたという。

色は綺麗な琥珀色。トップノートは木質的、と言うよりは明確に樽の香りがする。そして洋梨の様な甘い香り。口に含むとピートの香りも感じる。
飲み口は最初にコクを感じられる甘み。その甘みが山を登り始めるとスパイスもやって来る。挙動は少し早い。クラシカルな印象。
スパイスが引くと結構ハッキリした余韻がやってくる。始めはバニラ香。そして木の香り。

いつもの様に若干加水して様子を見る。加水したてでは余り印象が変わらない。少し時間を置く。早めに立ち上がっていたスパイスが落ち着いてきて良い感じとなる。
そして明確な樽の香りに隠れていたピートもしっかり感じられる。とても良い感じ。
甘さの山は味の厚みの広がりと同時にやってくる。そして爽やかな酸味も感じる。穏やかでありながら結構色々な主張のある酒。余韻はバニラをハッキリ感じるが、その後から新しい木の香り。新しい樽で貯蔵したモルトを使っている様な。
画像

普段フロム・ザ・バレルなんかを飲んでいると、少し物足りなさを感じてしまう部分もある。まあ穏やかさに振ってあるとはいえ、明確にニッカの酒だと理解出来てとても良い酒である。

以前のヘビーピートだったものを、47年ぶりにリニューアルして柔らくしたと言う。
私の様な煙好きな人間からすれば一寸勿体ない気がして、以前の特級時代のものも飲んでみたいと思ったりする。
だがこの酒はこの酒で、飲み飽きのしないとても良い酒である。

実は今、私は少し大目の加水をして飲んでいる。
竹鶴政孝氏は大抵1:2で飲んでいた事に倣っているのだ。

それでも腰折れのしない厚みと複雑さを持った良酒である。







テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 8
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは! スーパーニッカですね。これはいいウィスキーですね。昔のスーパーニッカの味と比べると少し違うような気がしますが、それはそれでじゅうぶんおいしいものだと思います。
先達て、とあるバーでスーパーニッカを注文したのですが、飲んでみるとやはりおいしかったのです。これは、注文したとき、バーテンダーが封を切ったものでして、ひょっとしたら2009年以前のスーパーニッカかも、なんて勝手な想像をしてしまいました。
只野乙山
2014/03/11 19:42
乙山先生 コメント有り難うございます。

おお特級時代のスーパーニッカをお飲みになったのですね。
今聞くとヘビーピートの頃のものを飲んでみたい気もしますが、良い保存状態のものは希少だと思います。
とても羨ましい話です。

今飲みながら私の小学生の時にポール・アンカがCMに出ていて、美味しそうに飲んでいたのを思い出します。中学の時は谷村新司でしたかね。
その酒とは多少質が変わっていても、この歳で味わって飲んでいると考えると奇妙でもあり楽しくもあります。

当時も濃厚にニッカの風味がしたんだろうなと想像するのも中々楽しいものです。
Nori
2014/03/11 21:19
今度改めてまた、
ボトル書きしてのんでみますね!


四の字硬目
2014/03/11 21:43
ごめんなさい
ボトル買いの間違いでした。

バラファイ飲みながら書いてて
間違えました。
四の字硬目
2014/03/11 21:46
四の字硬目さん コメント有り難うございます。

いやいや、どこかのスナックでボトルキープでもするのかと思いました。
でもバランタインのファイネストはスコッチらしい酒ですよね。私もたまに飲んでいます。

スーパーニッカはそこそこ華やかで、ボディには厚みがあって良い酒ですよ。ニッカの酒らしい旨い酒です。
機会があったら飲んでみて下さい。
Nori
2014/03/12 00:21
私はこいつを飲んだことがあるのやら、ないのやら・・・
あの優美なボトルにあこがれを抱いていたことだけは確かなのですが・・・

>ニッカの酒らしい旨い酒

これは一度試してみなければなりませんね・・・
でも、そのほかにも試したいやつが多すぎて(笑)。
三友亭主人
2014/03/12 18:19
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

確かに以前のボトルは特徴的で、量産品とは違う職人達が作った美術品のような趣があります。
私のは写真を撮る前に結構飲んでしまったために、ボトル越しの『S』の文字が綺麗に写っていません。2枚目の写真は裏側から裏焼した『S』を撮ったのですが、やっぱり上手く写ってはいませんね。
知らず知らずに結構飲んでいた事を反省しております。

フロム・ザ・バレルのように個性は立っていないのですが、大目に加水してもニッカの個性を味わえます。
少しずつ加水していって、変化していく味を楽しむのも良いものですよ。
Nori
2014/03/12 23:16
私も竹鶴12年が大好きです。飲みながら拝見しました。
丸瓶になってから離れていましたが、馴染みの酒屋のご主人にすすめられ... ハマってしまいました。
誰かが、育ちかけは美味いんだなんて言ってましたが、本当にうまいですね。
私はストレート派ですが、割ってもおいしい。
ニッカはすごいと思います。
nyar!
2014/04/29 22:20
nyar!さん コメント有り難うございます。

仰有るようにニッカの酒は味の厚みがあって旨いですよね。
竹鶴12年なんかは他の酒と飲み比べると、際立った香りと厚みに驚かされますね。このスーパーニッカもニッカの個性を持った旨い酒ですよ。

私もストレートか若干の加水をして飲んでいます。時折記事にありますように、1:2の水割りだとかロックでも飲みます。
その時々にウィスキーの味がそのまま味わえる飲み方を選んでいるようです。

余り大した記事も書いておりませんが、宜しかったら今後も時折コメントを頂戴出来れば幸いです。
Nori
2014/04/30 08:18

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
それはもうスーパーな スーパーニッカ この辺りの者でござる…/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる