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zoom RSS 虚心坦懐にとは思うが 角瓶プレミアム

<<   作成日時 : 2014/05/03 07:00   >>

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余程何かない限りはサントリーの酒は買わない。
会社のやり方が気にくわないとか、元リーダーが東北地方に対する差別的な発言をしたとか、買おうと思わない理由は色々ある。でも一番の理由というのは学生時代の体験に根ざしている。

当時の私は全く飲めない訳ではなく、そこまでの酒嫌いでもなかった。ただ時折先輩の部屋に呼ばれて、大して面白くもない話を聞かされて飲むのが嫌だったのだ。そしてそんな時に出されるのが決まってサントリーのレッドとかトリスだった。

それからしばらく酒という酒の中でウィスキーは最下位だったのだが、印象的な広告と個性的なボトルのウィスキーに出会って多少は認識は改められた。だが結局は疎遠のままで一向に距離は縮まらなかったのだ。それが7年ほど前頃からスコッチを飲むようになって、ウィスキーというのは旨いものなのだと理解出来るようになったのだった。
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という訳でウィスキー嫌いになった原因には当然触れたくなかったから、サントリーの酒を飲もうとはしなかったのである。それから山崎12年に出会うまで認識が変わることがなかった。
まあ最近は色々飲んでみたくなったので、時折飲むようにはなったけど。

実はこの角瓶プレミアムは少し以前に飲んだことはあった。だがサントリーに対する固定観念全開で飲んでいたから、謂わば目隠し・耳栓・鼻栓をした状態で飲んでいたも同様だった。であるが、少し前に敬愛する乙山先生から『虚心に飲む』という話を伺い、改めて目隠し・耳栓・鼻栓を外して飲んでみたくなったのだ。
でも入手したのはハーフボトル。フルボトルじゃなかったのは専ら経済的理由による。

色は綺麗な琥珀色。香りは少し若いアルコールの匂いを伴う。全体的には華やかで穏やか。
飲み口は先ず甘さが立つ。ごく僅かの燻煙香。甘さの山は立ち上がると同時にくっきりした像を描く。これは今までのサントリーとは少し違う印象。それから早めにスパイスが立ち上がり、辛さに慣れた頃にゆっくりとビターが来る。飲んだ後の余韻は柔らかく長く。

いつものように若干加水する。揮発性の高さがある程度抑えられ、香りや味の厚みが判りやすくなる。香りは口の中で大きく変化はしないが、甘みが徐々に苦みを加えて変化する様は面白い。ただ甘みは強いがボディは少し薄い。この辺はサントリーの酒の個性。
そして後口のまったり加減と香りは、山崎と共通するものを感じる。

角瓶の味に慣れた人達からすれば、随分華やかだがトータルしてみたら角瓶の印象があるという。一方で昔の角瓶はこうじゃなかったと言う方達も少なからず居る。
私の感想をいえば、昔からのウィスキー造りの教科書に沿って出来ている印象だろうか。
昔の角瓶の記憶がないので、曖昧といえば凄く曖昧な話だが…。

サントリーさんのHPにはやはりというか、いつものようにハイボールでの飲み方を指南している。でもこの酒はハイボールよりも水割りの方が良い様な気がする。
以前の記事で結構酷いことを書いたが、虚心に飲んでみるとそう悪い酒ではないと思う。
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不満があるとすればその値段だろう。有り体に言うと高い。
需要掘り起こしのためにやったハイボールの宣伝が功を奏したことは何よりだが、そのために北杜や山崎10年に使用する原酒が不足して、終いには終売になってしまったのは残念というほかない。そしてそのせいでサントリーのミドルクラスのラインナップは非常に寂しい。

この酒をミドルクラスの中心に据えたいという意図は判る。でも同様の値段でもう少し上質な酒があるのだ。いや、もっと安価でも上質を感じる酒もある。

こんな事をいうと「虚心に飲んで居ないじゃないか」と言われてしまうだろう。
でも経済的な負担をして飲む方からしたら、もっと値段を下げて貰った方が何も考えずに飲めるってモンだ。

とかいつも持っている不満は、酒を飲んだらついつい口に出てしまいますな。

何度も言うが決して悪い酒ではない。
若干高価な値段に沿った良い酒である。



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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは! プレミアム角ですね。乙山もコンビニエンス店でこれのハーフ瓶を見つけて飲みました。昔は上司や先輩に付き合わされて晩酌のご相伴に、なんてのが日常茶飯事だったと思います。武勇伝に相槌を打ち、ときには笑わないといけませんし、疲れる方も多かったと思います。
辛い御経験でしたね。嫌いになったものを、また飲んでみるというのは勇気のいることです。プレミアム角は、かなり良い原酒を使っているようで、あのような値段になるんでしょう。質的にはオールド、リザーヴを追い越して、ローヤルの一歩手前まで来ているように思えました。ローヤルもしっかり飲んだことがないので、今度比べてみようと思っています。
只野乙山
2014/05/03 10:05
乙山先生 コメント有り難うございます。

乙山先生の記事を拝見して、少しは虚心に飲んでみようと思ったのですが…。
確かに良い酒で本格的な飲み方に適していると思います。ただ乙山先生の記事にもありましたように、常飲するにはちと値が張ってしまうのが難点かと。

仰有るようにローヤルと比べると若干角があって、穏やかで舌触りの良さからローヤルが上質に思えてきます。
プレミアム角の良いところは、少し色々な味や香りの個性がたっているところでしょうか。

サントリー社内の順位で値段も決められていると思うのですが、他社も交えた相対的評価も考慮して欲しいと思ったりします。
そうすればもっと良い評判となって、購入する人達も増えそうな気もするんですけどねぇ…。
Nori
2014/05/03 19:59
この3月まで980円だったスコッチの値札が、
4月1日から1008円に書き換えられて以来、
再び国産のものばかり手に取るようになってしまいました。

たった28円ですが・・・これは大きいですよ。千円でおつりがくるか、プラスして払わなければならない(それがたった8円でも)かの違いは・・・
三友亭主人
2014/05/05 07:43
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

消費税の料率UPは結構響きますよね。
この酒もあと300円程度安ければ、みんな喜んで買っていたことでしょう。酒の値段には色々と理由があるのだと思いますが、サントリーさんの場合は別の物が乗っかっているという疑念が付きまとってしまいます。

高値をつければみんな有り難がって買うだろうなんて時代は、とうの昔に過ぎ去ったんだと悟って頂きたいと…。
冷静に周囲を見るというのは難しい事なんですけどね。
Nori
2014/05/05 08:50
サントリーはさかんに
ハイボールを勧めますね

自分もこの風潮には反対で
以前「角ハイボール」を
飲んでみたら変な甘さとアルコール臭が鼻に付いて駄目でした
ウィスキー初心者
2014/09/06 02:26
ウィスキー初心者さん はじめまして。
コメント有り難うございます。

仰有るようにサントリーが勧めるハイボールは、ウィスキー需要の掘り起こしには大きな功績があります。
ですがどの酒も等しくハイボールばかりでは、折角の酒の良さが判りにくいのではないかと思います。
少しずつ加水して味見していく面白さというのも別に存在しておりまして、折角なら酒をゆっくり味わって飲む方が私には合っているようなのです。

仰有るような感想を実は私も持っておりまして、なにか折角の酒を勿体ない感じがしてしまうのです。

酒は基本嗜好品なので好き嫌いがハッキリ分かれますが、私と同様の感想をお持ちになった方がいらっしゃると少し安心します。
とはいえかなり独善的な記事も書いているんですけどね。
Nori
2014/09/06 16:54
先日は丁寧なレスどうもでした。
これ、先月にたまたま値引きして売っていたので試しに飲みましたが、香りやくちあたりは柔らかいのですが、ボディが薄い印象でちと物足りないと思いました。ましてトワイスアップでは・・・
確かに同じような価格ならFTB を選ぶんだなぁ。
つっち
2015/03/31 10:09
つっちさん コメント有り難うございます。

この酒もこちらの会社の個性である口当たりに重点を置いたもののようで、上質な原酒を使っているであろう事は良く判るのですが、仰有るように味の厚みがないので少し勿体ない気がしております。

終売になりましたが竹鶴12年やフロム・ザ・バレルと同価格でもありますし、ピュアモルト3種はこれより安い値段となります。
スコッチでもこの値段を出せばそこそこのものを買えますし…。

これから少しでも値段を下げてもらうと、もっと手に取りやすいものになって来るんでしょうけどね。
Nori
2015/03/31 12:03

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