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zoom RSS プロレス技でない キリン ボストンクラブ豊醇原酒

<<   作成日時 : 2014/05/30 07:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 10

中学生の頃学校でプロレスが流行っていた。
クラスの中で『全日派』と『新日派』に別れて激しい議論が戦わされていた。
全日とは言うまでもなくジャイアント馬場率いるスター軍団であり、新日とは燃える闘魂アントニオ猪木先生率いる熱い漢(おとこ)達である。

私は当時「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」という猪木イズムの信奉者であったから当然新日派だったのだけれども、北陸地方でテレビ中継されるプロレスは殆ど馬場さんの緩慢なプロレスであり、『ワールドプロレスリング』は午後4時台の放送しかなかった。
誰が見るんだよそんな時間に。
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見るからに筋肉質ではない脂肪太り的身体で、ダラダラ汗をかきながらオッサン達が格闘している姿をカッコ良いと思えないのは理の当然である。だって16文キックなんて、自分から当たりに行かなくてはならないんだから。
そんな馬場さんの後継者と目されていたジャンボ鶴田氏も地味な決め技が多く、印象にあるのがニーパッドとボストンクラブだった。
そういう訳ではないが、今回はボストンクラブ豊醇原酒である。

今までブラックニッカクリアブレンドが一番安価だと思っていたのだけれど、それより更に50円程度低い値段で売っていた。まあ容量はちっとばかり少ないのだが。
900円を切る価格で豊醇な酒であるならば飲まない手は無いだろう。

色は濃いめの琥珀。トップノートはほぼ若い酒の匂い。弱めのピート。宣伝文句に言うほどのヘビーピートではない。口に含むと燻煙香は結構感じる。その後に来る木質的な香りはキリンの個性かも。
飲み口は柔らかいが、立ち上がる甘みの輪郭は結構はっきりしている。だが山は高くない。山と言うより小高い丘といった感じだろう。それからやってくるやや強めのスパイス。
スパイスが引くと甘い木質性の香りがやって来る。その後のビターと渋みは結構舌に残る。思ったよりはっきりした余韻。何か少し懐かしさも感じる。

いつものように若干加水してみる。
ストレートで感じたスパイスは弱くなるが、それ以上に酒の香味成分が薄くなる。1滴2滴と加水しているだけなのに、それ以上に加水しているように感じる。甘さの輪郭もぼやけたモノに。ピートの香りや木質性の香りは感じやすいのに、味の厚みを感じられなくなってしまう。ちょっと残念かな。
当然感じる余韻も何割引かになるのは当然ですな。

加水してダメならロックだと。ロックにしてもこの酒の良いところは薄くなってしまう。
でも余韻のビターと渋みの良さは感じられる。
だったらいっそのこと水割りにして、食中酒にしてしまうのも有りなのではないだろうか。
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思いついたらやってしまわないと気が済まないのは、オッサンの欠点というか美徳というか。折悪しくウィスキーとの相性に疑問符が付く魚主体の夕食だったけれど、敢えてやってみようではないかと上から目線でやってみる。

ああこれ結構いけるかも。梅酒ライクな現行オールドも食中酒として良いかと思ったが、樽香の余韻のあるこの酒でも悪くない。
そもそもこの価格帯のウィスキーは晩酌ウィスキーとして作られてるんだよな、と自分なりに納得がいった。

ウィスキー好きの人はストレートで飲んで下さい。晩酌酒として使う人は水で割ると料理と喧嘩しませんという目論見なのだろう。
日本的といえば全く日本的な酒である。けど悪くない。

子供の進学によりお小遣いの減額が予見される昨今、これに逃げてもある程度は何とかなるだろう。

しかしピートを使った結構ハッキリしたウィスキーなのに、何故ボストンなんだろうか…。





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コメント(10件)

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これ・・・と見かけるたびに思うのですが・・・
そして、手にも取ってみるのですが、最後には元に戻しちゃうんですよね。

>まあ容量はちっとばかり少ないのだが。

ってのが気になっちゃいましてね・・・
三友亭主人
URL
2014/05/31 07:50
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

この酒はクリアブレンドよりも樽の香りが強いので、少量飲めば満足出来る感じですかね。
僅か60mlの差ですが、ワンショット分少ないと考えると…。

でもこれは800円代ウィスキーとしたら良い酒になると思います。ただ記事にあります通り、割ったり氷に当てたりすると良い部分が薄れてしまいますので、ストレートで飲むのがおすすめです。

宣伝文句ほどに個性は立っておりませんが、日本のウィスキーらしい穏やかで滑らかな酒ですよ。
Nori
2014/05/31 10:55
こんにちは! キリンのボストンクラブですね。これ、おそらく1980年代から続いているロングセラー商品だと思います。キリンにはかつてNEWSというウィスキーがあって、発売当時飲んで値段の割には何かいい香りがして驚いたのを覚えています。その流れでボストンクラブも飲んだと思いますが、今ではもうどんな味だったか覚えていません。
記事を拝見すると、なかなかいけそうな感じではありませんか。今度、飲んでみようと思います。
只野乙山
URL
2014/06/01 17:14
キリンらしい、
特有のウッディでバーボンの気配を
仄かに伺えるウイスキーですね。
先日わたくしも、ジックリと
味わいました。
春夏よりは、冬にロックやストレートで飲むとしっくり来る
カンジです。
わたくしはお財布の中身がピンチの時に助けて頂いているお酒です。
ありがたやぁ〜。

四の字硬目
2014/06/01 18:37
乙山先生 コメント有り難うございます。

NEWSは私も机の横に置いていて、レポートなんぞを書きながら飲んでいた時期があります。当時余りお金が無かったので、財布に優しい割にはカッコ良い酒でしたね。

CMもジャン・マイケル・ビンセントがやっていましたね。
オマケに付いていたカレンダーが格好良くて、ついつい買ったという不純な動機でしたけど。

この酒は値段の割にしっかりした味がするので、お小遣いが心許ない時なんかには良いんじゃないかと思います。
キリンの個性はしっかり感じられる酒でしたね。

Nori
2014/06/01 21:33
四の字硬目さん コメント有り難うございます。

確かに値段の割にはしっかりした酒ですよね。
買った時には「この値段で豊醇と言われてもなあ」という感じだったのですが、飲んでみて柔らかめながら結構飲み応えが有って感心しました。

こういった値段よりは良心的な酒に出会うと安心する反面、値段の割に「ちょっとなあ」という酒もあったりする訳です。
色々な酒を飲んでみるというのは、善し悪しをひっくるめて面白いですよね。
Nori
2014/06/01 21:54
 プロレスといえば、ぼくの時代は力道山でしたよ(笑)。

 今でも「伝家の宝刀」ということばを目にするたびに、なぜか空手チョップを連想してしまいます。
薄氷堂
URL
2014/06/01 23:01
薄氷堂さん コメント有り難うございます。

力道山とは懐かしいですね。
とはいえ私は力道山をフィルムでしか見た事が無く、その頃はウチの実家に近所の人達が寄ってきてプロレス観戦をしていたようです。
子供の頃のアニメ『タイガーマスク』では馬場と猪木が仲良く登場していました。

中学の頃アリと猪木の一戦があって、猪木のワザが一度も炸裂しなかった事に甚く憤慨した事を覚えております。
当時は剣道部に居りましたので「やっぱり地上最強は剣道だな」と妙な納得の仕方をしておりましたね。
Nori
2014/06/02 08:17
これ、最近道北の片田舎で偶然見つけましたよ。それなりになかなか呑めると感じました。
同価格帯のBNクリアにはもう戻れないけど、これは飲み堪えから普段呑みに十分適しているな〜なんて。
でもピートは言うほど主張してないと思いました。
つっち
2016/08/12 22:42
つっちさん コメント有り難うございます。
色々な状況にて返事の遅れました事、お詫び申し上げます。

この酒も終売になってしまい、以前を知る人間から見れば非常に寂しい事になってしまいました。
キリンとしたらこれに代わってオークマスターを売ろうという事なんでしょうが、この酒はこれで結構良い酒だったので残念ですよね。そして若干値段が上がっているのがどうも…。

仰有るように宣伝文句ほどピートは効いてませんが、普段飲みをするにはとても良い酒だと思います。

原酒不足がどこの会社も深刻になっていて、色々な影響があるのは仕方のない事なのでしょう。
あと五年十年はコレが続くと思うと、少し暗い気持になってしまいます。
Nori
2016/09/04 08:35

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