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zoom RSS 甲乙つけがたい ジョニーウォーカー・ダブルブラック

<<   作成日時 : 2014/07/01 07:00   >>

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仕事は大きな山を越えた。
実は山の頂は幾つかあって富士山のような山ではなく、八ヶ岳のように幾つもの山頂を越えていかねばならなかったのだ。
そして今は忙しいけれど心を締め付けるものは無い。とても楽な状態である。

以前から書いているが、心に余裕がないと酒も旨く感じられない。
とは言えまだまだ期限付きの仕事が山積みになっていて、職場でシガーを燻らせる程の余裕などはない。ちなみに我が職場は基本的に禁煙だし。

プライベートでも休みをゆっくりする事もなく、奥様とのお付き合いに買い物に行った時にこの酒を買ったのだった。何時ものようにこの酒の箱を目にした瞬間に、前後を考えることなく反射的に手も取ってしまっていた。
『我、事において後悔せず』というのが、兵法の達人たる者の目指す道であるからして。
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ジョニーウォーカーのブラックラベルは12年の年数表記のある酒で、周知の事ながら酒齢が12年未満の酒は使っていない。対してこのダブルブラックには年数表記はない。
酒齢の若干若い酒を使って、ブラックラベルよりも香りの強いものを目指したというのがコンセプトらしい。
こよなくウィスキーの香味を愛する私としては、飲まなくてはならない酒であると言える。

まあ元々ジョニーウォーカーは「一杯でスコッチの全てがわかる」酒を目指している様だから、ある程度のバランスのとれた酒になっている事は想像出来る。

色は典型的な琥珀色。トップノートは確かにピートの香り。かといってラフロイグの様に強いものではない。余市よりも若干強い程度。心地よい燻煙香。そして若い酒の匂いも。
口に入れると不思議と燻煙香は感じない。甘い香りを感じる間もなく甘さが立ち上がる。そしてそれは急いで山を登る。少し挙動は早い。巷には瑞々しいという言い方があるようだが、ハッキリ言うと厚みはブラックラベルよりも薄く感じる。
山の頂上が近付くと裾野からスパイスが登ってくる。強めの香辛料。だが余り尾を引く辛さではない。スパイスは心地よいほろ苦さを残して去っていくと、後には香木のような芳香。この芳香とビターが長く舌に残る。

1滴2滴加水して様子を見る。香りは柔らかいリンゴ様のものを感じられる。燻煙香はするけれども口の中一杯に広がる事はない。一見ワイルドの様だが、実にジェントル。余り好きな表現ではないが、スムーズという事も言えるかも知れない。それから香ばしいよく焙煎した麦の風味も感じる。
加水すると強めのスパイスの陰に隠れた複雑な香味も判るようになってくる。そして後口付近から余韻にかけて、こんなにスモーキーだったのかと再認識させてくれる。
これはロックや水割りでも、この酒の性格は結構感じられると思う。
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ジョニーウォーカーのメインモルトの1つはアイラ島のラガヴーリンなのは周知の事だが、この酒から過度にそれを求めようとすれば物足りなく感じるだろう。
だが燻煙香と樽の香りがちゃんとあって、なかなか出来の良いスコッチになっている。その上味の複雑さも感じられる旨い良い酒に出来上がっている。
アイラモルトには足が遠いけど一度飲んでみたいと考えている人達にとっては、丁度良い具合のブレンドになっているのではないだろうか。

よく練れた味の12年ものを選ぶか、少し若さを感じるけれどもスコッチの良さを教えてくれる酒を選ぶか。

いずれにしてもジョニーウォーカーという会社は、とても印象的な良い酒を造っている事には間違いない。

一つ難点を上げるとしたら、無意識のうちにボトルの半分ぐらいまで飲んでしまっていた事位か。





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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
>無意識のうちにボトルの半分ぐらいまで飲んでしまっていた

あらあらそれは困った「難点」ですね(笑)。気を付けないと・・・

赤も黒もやったことはあるんですが、このボトルは見たことがないですねえ・・・あることも知りませんでした(勉強不足なもんで・・・)。
三友亭主人
URL
2014/07/02 06:33
こんにちは! ジョニー・ウォーカーの〈ダブル・ブラック〉というのは知りませんでした。記事を拝見すると、赤ラベルと黒ラベルの中間くらいなんでしょうか。興味深い一本です。
仰るように、ジョニー・ウォーカーもピート香をちゃんと残したいいスコッチですね。以前、バランタイン・ファイネストが最後に帰ってくるウィスキーと書きましたが、ジョニー・ウォーカーの赤ラベルもいいんじゃないかと思います。ファイネストとジョニ赤があったら、本当に「困らない」かもしれません。
只野乙山
URL
2014/07/02 08:54
 お疲れさまです。仕事だけではなく、生きているかぎり、人はなにかしらの目標を設定しますから、越えても越えても山はありますね。

 ウィスキーも同じ。飲んでも飲んでも次の壜が待っているという……いやはや、人生とはきびしくつらいものではありませんか。
薄氷堂
URL
2014/07/02 18:44
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

本当に困った事に旨い酒の場合は、本人が気付かないウチに随分飲んでいる事が多いのです。
反対に旨くない酒の場合はいつまで経っても同じ残量のままなんですよね。

ジョニーウォーカーはこの他にゴールドとブルーがあります。その他にグリーンというのがあったのですが、もう終売になってしまいましたね。
お小遣いが少ないもので、流石にそこまで手は伸びていきませんが。
Nori
2014/07/02 20:02
乙山先生 コメント有り難うございます。

バランタインも良いんですけど、私はやはりジョニーウォーカーですね。小遣いが尽きた時には赤だけで飲みつないで行く様な感じです。そして時折ハイニッカです。

この酒はピートの香りが黒よりも強めなのですが、味の厚みと余韻の濃さでは黒の方が良い感じです。
ただ煙臭いスコッチを好む人にはとても良い酒だと思います。
甘みも抑えられていて良い感じですよ。

思えば年数未表記の日本のウィスキーもこういった方向を目指していたんでしょうけど、私の好みに限って言えば、こうやって個性を尖らせておいた方がみんな納得したのではないかと思います。

ジョニ黒が無くなる前の予告だったら怒り心頭になるんでしょうけど。
Nori
2014/07/02 20:16
薄氷堂さん コメント有り難うございます。

仰有る通り山を越えたら、そこにはもう一つ山がある訳でして。言うなれば富士山のような単独峰ではなく、山の稜線を縦走しているような感じですかね。
すっかり落ち着くまでにはあと一ヶ月程度かかるのではないかと計算しております。

馬齢を重ねているだけなのに、仕事の質が段々と重くなっていくのに閉口して、一時は山を登るのを止めようかなと思った事もあります。

今は余り頂上を見上げずに、足下の一歩を確実に進める様に心がけています。

ウィスキーの方も手許の一杯ずつを大事にしていこうかなと。たとえ旨くなくても大事に飲むべしという事ですかね。
旨かったら大事に飲むのは却って難しいんでしょうけど。
Nori
2014/07/02 21:19

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