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zoom RSS 国宝の塊

<<   作成日時 : 2014/07/25 22:49   >>

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今月の初めに大学の父兄懇談会があった。
この機会に私と奥様はここぞとばかりに京都に向かった。子供達の大学生活を垣間見るのが主目的ではあるが、奥様は下の子がちゃんと生活出来ているか自分の目で確かめたかった様だ。当然確かめるだけでなく、あれこれ世話をしたいという事でもあろうが。
奥様にとって子供達はずっと小さい子供のままだという感覚が強いようである。

全ての日程が終わってから丸1日の余裕が出来たので、どこかへ出かけようかと誘うのは恒例行事である。前回リストに挙っていたうち反応が薄かったので止めてしまったけれど、後になって奥様から「行ってみたかったのに」などと責められた場所があった。
それが10円玉で有名な宇治の平等院だった。
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朝食もそこそこに宇治に向けて出発。
実は仕事で先日まで行われていた修復工事の現場を見に行った事があって、その時にカーナビに従っていったばかりに細い怖い道に誘導されてしまったのだ。今回はカーナビを念のために入れたが、無視を決め込んで天下の大道を進んだ。途中までは何と言う事もない住宅街だが、宇治橋周辺まで行くと雰囲気がガラッと変わる。
まあ「茶の香り」まではしないまでも。

何時もの土産物屋の駐車場に車を停め西参道より境内に入る。
今思えば正面から入れば判りやすかったのだが、謂わば裏口から入ったものだから鳳凰堂の後ろを見て「ここ何?」と奥様は聞いた。「鳳凰堂やん」と私の答え。何時も私達の会話はこんな感じである。

このままでは余りに不親切であるから説明を加えると、本堂の南北に広がる『翼廊』が鳳凰の翼に見立てるのは常識であるが、『尾廊』という尻尾に見立てられる部分もあって謂わばT型の格好をしているのである。
この間から修復工事が行われていたのは本堂と翼廊部分で、尾廊部分は現在も修復中なのだ。という事は当然工事用素屋根が掛かっている。
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本来は宇治川を挟んだ反対側にも堂塔が立ち並んでいたと言うから、当初はかなり広い寺域があったのだろうと想像される。まあ元々宇治は『源氏物語』にもある通り貴族達の別荘地だったのだが、有名な藤原道長の別荘『宇治殿』を譲り受けた藤原頼通が寺に改めたというから広大な寺域であったことも頷ける。
建武3年の争乱の時に多くの堂塔が消失し、現在の鳳凰堂だけが消失を免れて現在のような景観になった訳で、当時の景観はもっと賑々しかった筈である。

中堂には国宝の阿弥陀如来坐像が安置され、その四方の壁には阿弥陀如来の来迎図にあるような雲中供養菩薩像が飾られている。ちなみに52躯全てが国宝である。そして上方には木造の天蓋があるがこれも国宝。極めつけは四方の壁に描かれた壁画全てが国宝なのだ。
そして言うまでもなく中堂棟両端に載せられた鳳凰像も国宝である。
建造物のみならず部材と呼べるものまで国宝だというのは希有の事で、謂わば国宝の塊のような状態といって良い。

親父の影響だろうが下の子も写真研究会に入ったので、中古で入門用デジタル一眼を入手し今回がその初撮影の舞台だった。という事は、奥様を覗く3人の撮影会みたいな状態を現出させていた。
極楽浄土を表現した浄土式庭園を巡って鳳凰堂をテーマにした写真を…。
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その後鳳翔館(宝物館)に入って、菩薩像やら復元された壁画やら国宝の梵鐘やらを見学した。その中でも天井の復元模型の美しい事。螺鈿細工まで施された桟はとても素晴らしい。と仕事絡みの事に興味が湧くところがこのオッサンの悪いところである。
その後で中堂の特別拝観もさせてもらって大満足、と言っても他の家族はどう思ったかは定かではない。

それから堤防沿いに歩き鵜飼いの鵜を見ながら対岸に渡って、最終的には宇治上神社にお参りして国宝の拝殿を見た。残念ながらもう一つの国宝である本殿は修理工事中で、その瀟洒な佇まいを拝む事は出来なかった。

途中雨が降ってきたので彼の有名な『福寿園』のカフェに入り、お約束だが私と下の子は抹茶ソフトを食べた。上のお嬢様と奥様は冷たい抹茶。蛇足だが昼食は勿論『茶そば』。
宇治に来たからにはこうでないと…というようなパターンですな。

帰りの車の中で奥様が「思ったよりこじんまりしてた」と。一番彼女の印象に残ったのは抹茶の味だったのかも知れない。

私の収穫は親子3人で写真の批評会が出来たこと。
これはなかなか良いものだと思った次第です。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
恥かしながら、お隣さんの県に住んでいながら平等院はまだでして・・・
宇治の方はしばしば足を運ぶことがあって・・・源氏物語ミュージアムなんかもいったのですが、なぜか平等院は・・・まだ・・・
まあ、この秋ぐらいの課題でしょうか・・・
三友亭主人
URL
2014/07/26 07:04
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

しばらくの間外に出ておりましたので、返事をするのが遅くなってしまい申し訳ありません。
一度修復現場の見学をしていたのですが、中堂部分の工事が終了したのを聞き、一刻も早く見たかったのです。

これから少しずつ色もなじんでくるでしょうから、秋くらいが丁度良いかもしれませんね。
私はお茶と平等院というキーワードに吸い寄せられてしまいましたが、簡単にふらっと行ってみようという場所ではないかもしれませんね

でも新しい姿も良いものですよ。
Nori
2014/07/28 22:29

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