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zoom RSS 本当にトラッドな マルス 岩井トラディション

<<   作成日時 : 2014/11/14 07:00   >>

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最近ウィスキーがよく売れているらしい。
なんでもNHKの朝のドラマの影響があって、ここ数年低迷していたウィスキー需要が復活しつつあると言うことだ。売れるのは結構なことだが、それによって仕込み量が減少の一途だった原酒の底がつかないか心配でもある。

斯く言う私もこのドラマをよく見ていて、ニッカの伝えるところの竹鶴政孝氏の来歴とは異なる部分が多いとは言え、ドラマとして割り切ってみると朝ドラの典型にはまっていて結構面白い。
ただちっとばかり脚色が過ぎていて、たまにゲンナリしてしまうこともあるけれど。
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周知の通り『日本ウィスキーの父』竹鶴氏が摂津酒造に就職したのは、阪大の先輩だった岩井喜一郎氏の縁を頼っての事である。岩井氏は『岩井式連続蒸留器』を考案するなど優秀なエンジニアだった事が知られている。そして竹鶴氏のスコットランド留学の背中を押した人でもある。
ドラマに出て来た単純に意地の悪い専務とは違うのです。

摂津酒造を退職して本坊酒造の顧問に就任して、『マルス』ブランド誕生に携わってウィスキープラントの設計を行った。その時に参考にしたのが、摂津酒造時代に竹鶴氏がスコットランド留学の成果を報告した『竹鶴レポート』だった。
そして岩井氏が設計したこの蒸留器は『岩井ポットスチル』と呼ばれ、現在も稼働してマルスウィスキーを造り続けている。

という事でこの酒は岩井喜一郎氏の功績を顕彰する為に造られた酒である。そして通常の販売ルートには乗って居らず、駒ヶ岳の麓の信州マルス蒸留所か限られた販売店のみで売られる限定品なのだ。とは言っても通販で入手出来るから私も持っている訳で、値段もプレミアム角瓶とほぼ同じ価格帯にある。

色は濃いめの琥珀色。トップノートはハッキリしたピートの香り。トラディションの名の通り煙臭い感じ。私の好みである。
飲み口は燻煙香の中に甘さが立ち上がる。結構複雑な甘さがある。山はそれほど高くないが周辺にある色々な味は濃い。廻りからジワジワ来るスパイスは柔らかめ。『アンバー』のように刺激的ではなく、この辺りは古典的ではない風味。そして飲み込んだ時に来る木質性の香り。結構ハッキリした樽の風味。バニラが結構香る。実に良い。

いつものように若干の加水をする。香りはやはりピートと燻煙香。
煙と樽の中に色々な味のふくらみを持つ甘さが立ち上がる。ナッツと焙煎した麦の風味。ビターはあるが極あっさりした味。かなりスモーキーだが苦くはない。
そして立ち上がるスパイスは柔らかめ。それが引いた後に来るバニラ香。結構ハッキリした樽の風味を感じる。余韻は木の香りが長く続く。旨いなあ、この酒は。
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年数未表記の酒なのだけれど、結構陶然とする感じがあってとても良い酒である。
燻煙香の陰にある色々な風味が楽しめるのは実に幸せ。
そしてこのボトルには南アルプスの山々が表現されていて、ボトルを見ているだけでも結構面白い。マルスのボトルは凝ったものが多いけど、これもまた良い。

岩井氏と竹鶴氏に感謝をしながらこの酒を楽しもう。
マルスの考えるトラディショナルとは、やはりこのお二方の思想は欠かすことが出来ないのだなと実感した次第である。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは! マルス〈岩井トラディション〉ですね。通販しかないのかな、と思っていましたが、難波の高島屋に置いてあるのを見て、電子部品を買った帰りについつかんでしまいました。仰るようにピートがわりときいていて、「昔風のウィスキー」という感じがしました。〈岩井トラディション〉はピートもきいていますが、ほのかに甘みもあるのがいいですね。しばらくして、こちらも記事にしたいと思います。
只野乙山
URL
2014/11/15 08:29
乙山先生 コメント有り難うございます。

おお、やはり既に持っておられましたか。
難波の高島屋はチェックしていませんでした。良い情報を有り難うございます。次は高島屋に行って入手してみます。

この酒はその名の通り昔風のウィスキーでして、煙臭い中にも色々複雑な味がして旨い酒でした。
マルスは真面目な良い酒を造る会社だと良く判って、なにより良い収穫でした。乙山先生も仰有っている通り、応援していきたいと私も思っております。

ちなみにこの間のそちらの記事から、もう入手されたんだろうなぁということが推察されましたが、少々先走って記事にしてしまい申し訳ありません。
良い酒だったので黙っていることがなかなか難しくて…。
Nori
2014/11/15 09:57

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