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<<   作成日時 : 2014/12/30 07:00   >>

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この間から全コメントを一旦保留するように変更を加えた。
どうしてかと言うと既にお察しの事とは存じますが、自分の非常識と不見識を自慢しに来る奇特な人間がいるからなのだ。ちゃんとコメントを頂く方達には不便をおかけして誠に申し訳ない次第であるけれど、環境美化のためには落書きを消しておくに越した事はないと。色々と目障りですからな。

まあこんな駄文でも読んで頂く方も居られるし、落書きが無い方がスッキリして気持ちが清々しいこと。という訳で特定のコメントについては自動で整理箱に入るようになっていて、それが全く目に入らないというのは面倒が無くて良い。
しつこく言うけど某巨大掲示板とは違うのだし。
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閑話休題。日本最古のウィスキー工場は何処だ?という質問をした時に、多くの人達は『山崎蒸留所』と答える事だろう。それは確かに正解で、日本で初めてポットスチルを備えた本格的工場は山崎蒸留所なのだ。
しかしそれとは別に山崎に先んじて国に認可されたウィスキー工場があって、それが明石にある江井ヶ島酒造なのである。案外知られてないけど。

江井ヶ島酒造さんがウィスキー製造免許を取得したのが大正8年(1919)で、件の竹鶴政孝氏がまだスコットランド留学をしている時期である。もっとも当時の江井ヶ島酒造にポットスチルは無く、造っていたのは巷で言う『合成ウィスキー』だったと思われる。
とはいえほぼ100年近くのウィスキー造りの歴史がある事は間違いない。
当の江井ヶ島酒造さんはそれをあまり声高に主張していないのは、勿体ない気もするけれど謙虚さに好感が持てる。

思えばスコッチウィスキーの蒸留所は海に面して建っている事が多く、それが故に独特の潮気が感じられたりする。ここの酒蔵のすぐ裏手に明石の豊かな海があって、日本で一番海に近い蒸留所である事は疑いない。流石に余市ですらこんなに海は近くはないのだ。
そしてスコットランドから仕入れた麦芽で酒を造るから、私の好きな風味を持っているのでは…と期待してしまうところである。

ラベルの説明によるとシェリー樽仕込みの酒と、バーボン樽仕込みの酒をバッティングしたという事である。さらにノンチルフィルタードで無着色と言うから堪えられませんな。
色は淡目の琥珀色。とは言え黄色み掛かっている訳でもない。香りは木質性の芳香をまず感じる。甘い香木系の香り。

飲み口は先ず甘さの山がやってきて、香木様の芳香が口内に広がる。香木の風味から少しずつ樽の良い風味に変化する。度数が高い(46度)から熱さやスパイスを感じてしまう。
でもそれも長くある訳では無く、結構すんなりと消えてゆき実に潔い。
後味はやはり香木のような香りの中に柔らかいバニラも感じる。吐く息も樽の香り。

いつものように若干の加水をしてみる。木質性の中に甘い香りを感じられるようになる。
蒸留酒の熱さが柔らかくなり、とても口当たりの良いジェントルな酒。年数無記名の酒だが実に滑らか。旨いなぁ、これ。
そして余韻は上品で甘い香りが柔らかく長く。とても良い酒である。
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実は開封してすぐに飲んだ時には若い酒特有の生の麦の風味を感じたのだけれど、しばらく置いてみるとその辺のネガティブは綺麗に消えていた。そしてその時には結構強めの潮気も感じた。しばらく置いたらそれもソフトなものに。
でも穏やか乍らに色々な個性を感じられる。

噂に依れば日本酒の杜氏さん達が、冬に日本酒の仕込みをした後でウィスキーの蒸留をする様である。月並みな言い方だが『コクとキレ』のバランスを見たら、杜氏さん達の思いみたいなものも感じられるような。

大手の造る酒も良いが、たまにはこういった地元のウィスキーも良い。値段もそこそこだし良い酒を買ったなぁと、私は独りで悦に入っている。
こんな良い酒もちゃんとあるのだから。

という訳でこれが今年最後の記事になる。
ウィスキーに始まってウィスキーに終わる。私らしくて良い感じかな。

今年1年お付き合い頂いた方々に深く感謝致し、良い年をお迎え下さる事を祈念申し上げます。

来年も宜敷く御交誼のほどを。


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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは! おおっ、今回は〈シングルモルトあかし〉ですね。いや、本当にNoriさんは目利きでいらっしゃる、これね、そのうち飲んで記事に、なんて思ってたんですよね。
〈ホワイトオークあかし〉が良かったので、この蒸留所はいい仕事をしていると思っていたのです。記事を拝見して、これはもう、絶対飲むべきものだと思いました。
今年もお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
只野乙山
URL
2014/12/30 23:15
乙山先生 コメント有り難うございます。

実は『ホワイトオークあかし』というウィスキーを知ったのは、乙山先生の記事を拝見してからなのです。
それから大手酒販店に行く度に気にはしていたのですが、いつも行くバーのカウンターに置いてあったのを見つけて飲んでみたのです。
そしたら思ったよりも凄く良い酒だったので驚きました。で、「絶対買ってやろう」と決めましたね。

この酒の事もそうですが、先達が居られたから到達出来た訳でとても有り難い事だと思います。
来年もそちらにお邪魔させて頂ければ幸いです。
何卒よろしく御交誼下さい。
Nori
2014/12/31 00:42
2014年最終に良い記事をありがとうございます。
いつも次回購入の良いガイドラインにさせていただいています。
良く見かける「あかし」がそうなんですね。
買ってみよっと。(笑)
私は、お正月用に竹鶴21年をはりこみました。
17年と飲み比べますと、どちらも旨いのですが、17年の方が私には合っているように思いました。
12年が良いのですがもう貴重ですし。。。

一年間、ありがとうございました。
来年も、お酒にかかわらず、スカッとするお話しを大期待させていただくしだいでござります。
どうぞ良いお年をお迎えください。
NGO
URL
2014/12/31 12:52
NGOさん コメント有り難うございます。

いつも私の駄文にお付き合い頂きまして有り難うございます。
年末のバタバタでそちらのブログにお伺いしても、ちゃんとしたコメントを差し上げることが出来ず大変申し訳ありません。

お正月用に竹鶴21年を入手されたのですね。
私も一度だけ飲んだことがありますが、これもゆっくりと腰を落ち着けて飲みたい酒ですよね。飲んだのがバーだったので余り長っ尻も出来ず、いい時間で切り上げなければいけなかったのは残念この上ない状態でした。

この酒は少しだけ高価な酒ですけど、この酒蔵も結構やるじゃないかと思わせてくれる酒です。今年最後に良い酒に出会ったなあと…。

つまらないブログですが、明くる年もお付き合い頂ければ幸いです。
どうぞ良い年をお迎えください。
Nori
2014/12/31 17:47
この「あかし」・・・一度やってみようかなって思っているんですが、なかなか勇気が出ずにいました。
おかげさんで来年早々には、挑戦する勇気が出てきました。
三友亭主人
URL
2014/12/31 20:57
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

知らない銘柄を口にするのは中々勇気の要るものですが、私は偉大な先人のお蔭でこの酒を知った訳です。
バーで飲んだ時の味と買って開封した時の味がちょっと違っていて、「別の酒だったのかな」と思うくらいだったのですが、開封してしばらく置いたら良い感じになりましたね。

一度飲んでみても損のない酒だと思います。
ブレンデッドの方も結構いけるみたいなので、来年はそちらの方も飲んでみたいと思ってます。
Nori
2014/12/31 21:51

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