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zoom RSS 静かな個性 デュワーズ12年

<<   作成日時 : 2015/01/30 07:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 11 / トラックバック 0 / コメント 10

この間から自宅でパソコンに触らない日が続いた。
その理由はこの間から記事にしている通り、私に対する奥様のストーキングまがいの行為によるものが大きい。これは確かに少しずつ感じるストレスによる条件付けが出来てしまったからかも知れない。
最近はコタツ布団をパンパンして「こっちに来い」というだけでなく、ひっきりなしにパソコン画面を覗きに来るようになったからでもある。

どうやら最近このブログで自分が良く書かれていない事を感じているようで、気配を殺しては背後から原稿をのぞき込むようになってきたのだ。まあそれでも妙に荒い息づかいと、大きな足から発する足音で気が付いてしまうのだけれど。
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あれやこれやの現状ではあるけど、年末から手元資金が潤沢とまでは行かないまでも少し良い酒を買い込めるくらいあった。そんな時に少し前の記事でコメントを頂いた方から、『デュワーズ12年』は旨いという話を伺った事を思い出して、他の酒と一緒に通販の自爆ボタンをポチッと押した。ちなみに大した額の自爆でなかった事はいうまでもない。

以前『ホワイトラベル』の時にも書いたけれども、デュワーズという酒はバカルディ社の傘下にあるジョン・デュワー&サンズ社によって製造・販売されている。そしてこの12年ものは40種以上の原酒をブレンドして、さらにブレンド後6ヶ月ほど樽に詰め直してから熟成させる『ダブルエイジングプロセス』を経て出荷されるという。
そしてメインモルトはハイランドのアバフェルディ。

些細な話だが以前この酒を大手量販店で見かけた時にラベルが青かった記憶があって、箱から出した時に「こんなんだっけ」という感じがした。まあそんな複雑な話ではなく、単純にラベルが変更されたという事だけなのだけれど。

色は濃い黄金色。香りは『ホワイトラベル』と同様に派手なものは無い。柔らかい甘い香り。飲み口は穏やかで深みのある甘さがゆっくりと立ち上がる。山は柔らかな香りとは裏腹に高め。山の頂上からゆっくりと下り始めた時にスパイスが来る。そして柔らかいビター。それらが引き始めるとやって来る樽香。甘いバニラ様。

いつも通り若干の加水をしてみる。
柔らかい花の香りの中にリンゴの香り。実にたおやかな感じがする。
口に含むと先ず木質的な味を含む甘さを感じる。そしてゆっくりした挙動で甘さが広がって行き、甘さの山の頂上付近はフラットでまったり。麦とナッツの香り。
加水するとスパイスが落ち着いて、木質性のビターをより感じる事が出来る。それから来る樽香は実に穏やか。柔らかく長くたなびく。

『ホワイトラベル』も派手さは無いが旨い酒だったけれども、この酒はそれよりも甘い香りがして樽の香りも感じられる旨い酒である。そして再貯蔵による『練れた感じ』を感じられる穏やかな酒だ。
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以前の記事にも書いたけれども『デュワーズ』という会社はそれほどマイナーな会社ではなく、アメリカではかなりの販売量を誇るメジャーな会社なのだ。しかしこと日本国内ではジョニーウォーカーやバランタイン、そしてシーバスの陰に隠れてしまっている。
その上昨今のシングルモルト流行から、ブレンデッドはマイナーな存在になってしまっている。

確かに飲むと色々なインフォメーションが多い個性的な酒も旨いと感じる。しかしこの酒のような静かで穏やかな、それでいて味の厚みを感じられる酒も旨いと感じるのだ。
これもこの酒の持つ個性に違いない。

最近日本では甘さだけが立っていて、他の部分が貧弱な酒が売れている様である。
でもこの酒の方が『日本人向け』であるような気がしてならない。

ウィスキー入門者にもうってつけの旨い酒なんじゃないだろうか。 





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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
わたくしなんぞは
最近は低価格でも
個性際立ちインパクトの強いウイスキーを
好んで呑んでまいりましたが、
このレビューをきっかけに 此処に来て一度
シーバス12年やデュワーズ12年などの
繊細で穏やかな味、香りのウイスキーを
腰を据えて試みるのも面白いのではないかと
思う様になりました。
今までの勉強の成果が試される時でもありますが、
寒い夜はまだ遠い春をまちながら
カティサーク系、ベル系から攻めてみようかなと
思います。
四の字硬目
2015/01/30 11:47
こんにちは! 〈デュワーズ12年〉ですね。これのスタンダード、ホワイトラベルも好きなので、そのうち飲んでみるつもりです。テイスティングを拝見すると、なかなかいけそうで楽しみです。
シングルモルトが流行して、ブレンデッドがいま一つ、というのは時代の流れで仕方ないことでしょうね。そのおかげでブレンデッドを楽しめる、ということはあるかもしれません。
只野乙山
URL
2015/01/30 11:56
四の字硬目さん コメント有り難うございます。

記事にもありますとおりインフォメーションの多い個性的な酒も旨いのですが、私もこの酒のように静かな酒も旨いと思うようになりました。
年齢的なものじゃないと頑なに否定はしておりますけどね。

1000円スコッチの侘び寂びの世界も良いのですが、たまにはマッタリとした時間も良いものですよ。
この酒は総体的にこれといって突出したもののない穏やかな酒ですが、微かながらに押さえるところをしっかり押さえているという印象があります。

そうそう、仰有っている『ベル』なんかもなかなか良いですよ。
これも押さえるところはちゃんと押さえていると思います。
Nori
2015/01/30 17:22
乙山先生 コメント有り難うございます。

最近までバタバタしておりまして、なかなかそちらの方にお伺い出来なくて申し訳なく思います。

この酒はホワイトラベルの性格のまま、しばらく寝かせた印象のある酒です。多少若さを感じる部分も有るのですが、飲み終わった後にはそれなりの満足感があります。

確かに仰有る通りブレンデッドの評価か低いうちだから、比較的安価で良い酒が飲めるのだと私も思います。
このところのドラマの影響で、色々なウィスキーの値が跳ね上がっておりますので、どうかこのまま余り影響がありませんようにと願うばかりです。

ブームになるのは悪い事ではないのですが、正当な評価に従って正当な値段で飲めるようになって欲しいものですねぇ…。
Nori
2015/01/30 17:33
はじめまして、いつも楽しく勉強させて頂いているウイスキー初心者です^^
12年は飲んだことありませんが、デュワーズは大好きです。
おっしゃられるように、甘さと華やかな香りだけを強調したようなウイスキーを「日本人向け」というのも、なんだかなぁと思っています。
新潟の日本酒を好むような人であれば、デュワーズなども好きなのではないでしょうか?
近いうちに12年も飲んでみます!
葉桜悟郎
URL
2015/01/30 20:24
葉桜さん はじめまして。
コメント有り難うございます。

デュワーズはホワイトラベルも旨いですよね。
派手な香りは無いけれど味の厚みを感じられる良い酒ですね。

この12年はもう少し甘い香りと樽の香りがするという感じですかね。押しつけがましいところが無くて、飲むと気持ちよく安心出来るような気がしております。

仰有るように甘さだけをを強調したり派手な香りだけ突出している酒が珍重されている昨今ですけど、派手なものは無いけれど静かにツボを押さえた酒も決して悪いものではありません。

まあ酒は嗜好品なので一概には言えませんが、『日本人好み』と言うのではなく、こんな味覚に逆らわない酒が向いているような気がしますね。

是非一度この酒も飲んでみて下さい。
Nori
2015/01/30 20:50
>年末から手元資金が・・・少し良い酒を買い込めるくらいあった。

まあ、程度の差はあれ私もこの時期は少々懐が豊かに・・・そうなると酒のみの考えることはNORIさんと同じ。いつもよりは少しだけでも上級の酒を飲んでみたくなるもの。

けれどものその潤沢な時期が過ぎていつもの酒に戻った時・・・その落差に驚く年と、あれいつもの酒もうまいじゃんなんて思う年があります。

だいたい高い酒を買ったときにはその支払った金額に応じた高揚感が酒を上手いと感じさせるのでしょうが、その真価が分かってくるのはいつもの酒に戻った時・・・私の場合はそんな感じです。

ひどいときには、いつもの酒に戻った時こっちの方がうまいと思う時もありますもんね・・・
三友亭主人
URL
2015/01/31 08:24
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

このところのバタバタでそちらの方にもお伺い出来ず、大変申し訳なく思います。

私は良さ気なものと「大丈夫かよ?」という酒の両方を行ったり来たりするような形です。良い酒から安価な酒に移るには落差が激しいので、中間に尖ったところのない酒を入れて緩衝材としております。

何時も個性の尖った酒を飲んでいると、微妙な酒の個性を見遁してしまうことが多いんですよね。折角飲むのだからその酒の良いところを見つけてあげないと勿体ない気がしまして。
貧乏性とでも言うのでしょうが。

でも母港があるから遠洋漁業に出られる訳でして、いつも飲む酒に戻ってホッとする事も多いですよ。
「やっぱりこの酒は旨いなあ」と確認することも大事だと感じます。

まあいろいろな事にかこつけて、単に飲みたいだけだったりしますが。
Nori
2015/02/01 10:11
カラスは数を数えられるのだが、それは3までで、「1、2、3、たくさん」と、3より多い数字はすべて「たくさん」になるそうです。それと同じで、最近、僕は、酒も「うまい」か「まずい」になってきました。個が分別できないのは情けない話です。

さて、最近、京都によく行かれるようで、一つ情報提供です。三条大橋の蹴上側50mぐらいに「伏見」というカウンターだけの居酒屋があるんですが、そこ魚が最高にうまいです。

http://fuyumi.ti-da.net/e3541464.html

こちらをどうぞ。
根岸冬生
URL
2015/02/02 16:57
根岸さん コメント有り難うございます。

まあまあ酒は嗜好品ですので「好み」か「嫌い」で良いのではないでしょうか。と言ってる私はドンドン節操無く飲む親父になりつつあるのを自覚しております。

京阪三条の辺りには私も土地勘がありまして、店の場所は判りますし子供達の家からの経路をシミュレーションしてみてます。
ここは根岸さんの思い出の店なのですね。結構安価で食べられるのも良いですねぇ。
今度奥様と一緒に行ってみたいと思います。

ちなみに私の思い入れの店は、祇園新橋にある『侘助』というおばんざいの店です。
まあ色々と理由はあるのですが、それは追々と…。
Nori
2015/02/02 22:26

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