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zoom RSS これもまたニッカ  ハイニッカ復刻版

<<   作成日時 : 2015/10/15 07:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 10

しばらくブログを休んでしまったせいで、書こうとしていた話題が時季外れになってしまっている。正に自業自得というものだろう。
それがずっと前に発売された限定版の酒の記事ともなれば、それこそ全くの時季外れになってもおかしくない。そうなったら静かに引っ込めるのが大人というものであろう。だってもう入手出来ない酒を記事にしても、それはタダの自慢にしかならないのだから。

という事でハイニッカ復刻版の事だが、実はこの酒は始めの一本ではなくて、もう二本目のものなのだ。というのも未だに近所のスーパーで入手出来るから、臆面も無くこうやって記事を書いている。他の方々も量販店の棚で目撃出来るはずだし。
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話は変わるれども、とある動画を見ながらこの酒を飲んでいるのだ。何の動画かというと、御存知ジャパンラグビーチームの動画である。
私の大学時代に学生スポーツの代名詞になっていたのはラグビーだった。当時私より年上の人達は、明治大学ファンと早稲田大学ファンに別れて侃々諤々の議論を闘わすのが常であり、ラグビーとはチームカラーが明確で面白いなとすぐに私もファンになった。
因みに私は当然ながら我が母校のチームのファンだった。そしてそれは我がチームの攻撃の起点、チームの司令塔と言われるスタンド・オフの重責を担っていたのが私の友人であったからでもある。

そんな私でも大西鐡之祐という人物は知っていて、凄い接戦を演じたジャパン対イングランド戦の前に語ったという「歴史の創造者たれ」という言葉も知っていた。
そして先日の対南アフリカ戦を始めワールドカップで3勝を挙げたのを見て、真に歴史の創造者になったんだと今だに感動し続けているのである。
それを踏まえたものだろうが、帰国したヘッドコーチの第一声が「新しい歴史を創りました」だったから、ユルいオッサンの涙腺がさらに緩くなったのは言うまでもない。

ハイニッカの故事来歴については既に現行版のハイニッカで記事にしており、クドいオッサンが言わなくても皆さん周知の事だと思う。だからそれを割愛して私の感情の高鳴りについてクドクド書かせてもらおうと。

この酒をグラスに注いで気が付いたのは、現行版のものより香りが立っている事。若いアルコールの匂いもするが甘い香りもちゃんとある。飲み口は甘くまろやか。甘みが膨れると同時に強めのスパイスがやってくる。その刺激が去ると若い酒の風味と麦の香り。一連の挙動が早いから細かな機微は判り難い。古典的というか昔のウィスキーの感じ。

という事でいつもの様に若干の加水を。挙動がゆっくりになり味の構成が掴みやすくなる。
きっきまでの風味に加えてごく微量の樽の風味も感じる。そしてごく微量のピートと香草。甘さがほろ苦さに変化して、若さを感じるもののそれなりに舌に蓄積される風味。
1000円スコッチのハズレを引くと全く感じられない感覚である。
もっと現行のハイニッカに近いものを想像していたが、もっと無骨だけれどウィスキーの風味が強くて驚いた。
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確かにスコットランドに負けない酒を造る理想を持ちながら、背に腹は代えられずに造った酒という感じはする。まあこれは私の思い込みなのかも知れないが。
いずれにしても日本のウィスキー黎明期の味なのだろう。

現在ジャパニーズウィスキーは色々な賞を取るほど世界的に認められた酒となっている。
だがその黎明期には色々な苦労があって、偉大な先人達がブレイクスルーしようと藻掻いていた事は確かである。
だからこの間からのジャパンラグビーチームの試合を見ながらこの酒を飲んでいると、大西鐡之祐氏の言葉が思い出されるのである。

などと雰囲気に流されて、ガラにもない感傷的な記事を…。






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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
これ大分前に飲みました。
たしか、発売されてすぐの頃かな。
細かい所は忘れましたが・・・現行のハイニッカとはだいぶ違うなあってのは覚えています。
三友亭主人
URL
2015/10/16 21:53
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

この酒は「昔のウィスキーってこんな感じだったよなあ」と思わせてくれる味ですね。甘みもあるけれど結構刺激的ですから。
復刻版という事でその辺りが再現されたのだろうと思います。
現代風にアレンジしたという事ではない様で、ブレンダーの意志というのが窺えて面白いです。

『あの頃の日本』をあれこれ思い出しながら飲むというのも、復刻版の楽しみ方なのではないかなと。
今はラグビーをツマミにするのが良い感じなのです。
Nori
2015/10/17 00:42
ともかく、言えることは、今回のラグビーワールドカップは酔える。近年まれに見る快挙。そこにいろいろなドラマが重層的に降り重なっていました。嬉しい酒だよね。過去を振り返ると、なでしこのワールドカップ制覇以来ではないですかね。
根岸冬生
URL
2015/10/17 17:09
根岸さん コメント有り難うございます。

仰有る様になでしこ以来の快挙ですよね。
結果的には悲劇のヒーローになってしまった訳ですが、却ってそれが一服の清涼剤の様にもなっています。
今まで強豪チームとの僅差での敗戦でも「よく頑張った」という感じだったのに、ワールドカップで3勝も挙げるのですから、これが飲まずにいられようかと。

以前ほどラグビーはメジャースポーツではありませんが、これを機会にラグビーの面白さを分かる人が増えたらいいなあと思います。
何と言っても新しい歴史が創造されたのですから…。

まあ、ここの所は今までに無い位に酒が旨いです。
Nori
2015/10/17 23:14
こんにちは! ハイニッカ復刻版ですね。ニッカに復刻版が出ているのはわかっているのですが、どうせなくなるとわかっているものはどうも記事にする気になれなくて放置しています。だけど、記事にしなくても飲んでみるくらいはいいじゃないか、とも思います。
もう「今の人の口に合ったブレンド」なんてやらなくていいんじゃないかと思うんですが、作る側としてはそうも言ってられないのでしょうね。いずれにしても原酒不足がすべての原因になっていると想像します。
只野乙山
URL
2015/10/18 12:33
乙山先生 コメント有り難うございます。

今のウィスキーを飲むと華やかな香りが高くて、それでいて口当たりの良い酒が多いですよね。
この酒は結構若い酒が顔を出す無骨な酒です。多分ブレンダーが正直に『あの頃』の酒を再現したのでしょう。

私は新しいノンエイジのシングルモルトはあまり飲む気になれなくて、少し日本のシングルモルトとは距離を置いています。
まあもう何年か経てば以前のように旨い酒が飲めるようになるのではないかと期待してます。
だから一方で昔ながらのウィスキーの個性が立っている酒が飲みたいと。

しばらくは乙山先生のようにスコッチに重心が移りそうです。
Nori
2015/10/18 20:50
 う〜ん、これは店頭で見るたびに迷って、まだ買っていないのです。つい千円スコッチに手が伸びてしまうのはビンボー人の悲しさでしょうか(笑)。

 でもこの記事を拝見して、よし買ってみよう、という気になりましたよ。今月中にも飲んでみます。
薄氷堂
URL
2015/10/22 07:21
薄氷堂さん コメント有り難うございます。

この酒は若さをはっきりと感じますが、それなりにウィスキーの旨さを感じられる酒になっています。
当時のニッカの人達が何を考えてこの酒を売り出したのかを、おぼろげながら感じ取る事が出来るような気がします。

風味が古典的なものですから『あの頃』を思い出すというのも、復刻版の楽しみ方なんじゃないかと思ってます。
とはいえ今の1000円台スコッチと飲み比べるのも、色々と面白いかも知れません。
ほんのちょっと上質な感じがしますよ。
Nori
2015/10/22 08:59
こんにちは。この復刻版はまさにブームの時に呑みました。味の記憶は遥か彼方ですが、これとスーパーニッカの復刻版は今でもたまに目にすることがありますねぇ。
9月からの価格改正もあり、しばらく国産ウイスキーを飲む頻度が沈静化しておりますが、当面ニッカはディープブレンドをよすがとしてスコッチやバーボン、焼酎乙類等とローテーションしている近況であります。

しかし、いつかNoriさんが仰ったように戻れないところまで来つつあるなぁ。幾つかのニッカモルトものを経験した後の、久々のオールモルトは何か物足りなかった。別段、尖った個性を求めているわけではないのに。
つっち
2015/10/30 12:40
つっちさん コメント有り難うございます。

少し遠い所に行っておりまして、コメントが遅くなり申し訳ありません。
私も国産ウィスキーとは縁が遠くなっておりまして、以前に買った手持ちの酒をたまに飲むくらいで、スコッチを飲む機会の方が多くなっております。
何と言っても値段が安いもので…。

個性の立った酒を飲んでいると、穏やかな酒を飲んだ時に細かな機微を感じ難くなるのは仕方のない事なのだろうと思います。
そして一度その個性にヤラれてしまうと、なかなか元の所は帰って来られなくなってしまいます。
判っていながら進んでしまうのも漢(おとこ)のサガと言うものですな。

私は久々に国産ものをスーパーで買いまして、「良い酒だなあ」と悦に入っているところです。
因みに値段は1000円位なんですけどね。
Nori
2015/10/31 20:26

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