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zoom RSS なかなか侮れない フォートウィリアム

<<   作成日時 : 2015/12/10 07:00   >>

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ブログの更新期日をまたまた見送った。記事を上げる気満々なのにも関わらず。
というのも日頃の不摂生が祟って風邪を引いてしまったのだ。
一時は身体を起こすのも大変なくらいの症状で今は少し快方に向かっているのだけれど、未だに鼻が利かない状態が続いているのだ。
『酒を飲みながら書く』というのが私の信条でもあるから、飲めない時には書けないというのも理の当然だとご理解願いたい。
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かと言って風邪ぐらいで飲酒をしなくなるほどの根性無しでもなく、お嬢様に「病気の時は飲んだらアカンよ」と言われて渋々我慢したのである。奥様に言われたところで風が吹いた程度にも感じないのだが、お嬢様に言われると聞かないといけない気になるのは、父親の性(さが)というものに違いない。

閑話休題。秋口に京都で行われた建造物の管理実務検討会というものに参加した時、文化庁のお役人とか文化財所有者の皆様との情報交換会があった。それほど格式張った会ではなく立食で簡単な料理の出るパーティで、飲物は一応全て揃っている状態だった。
挨拶すべき所は全て挨拶を終え雰囲気が歓談に変わる頃、ビールからウィスキーに切り替えようと思って飲物カウンターに向かった。
そしてその場に唯一置いてあったのがこの『フォートウィリアム』だった。

この酒は西ハイランドにあるベン・ネヴィス蒸留所で造られた酒である。その名の通りこの蒸留所はスコットランドでは有名な『ベン・ネヴィス山』の麓にある。そしてこの酒の名は蒸留所の立地する街の名前からとっている。
結構有名な話なのだが1980年代には操業停止と再稼働を繰り返すほど経営難に陥って、近年ニッカがこの蒸留所を買収することとなった。
ちなみに創業者は地元の領主でジョン・マクドナルドといい、高身長だったことから皆に『ロング・ジョン』といわれた人物である。
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色は綺麗な琥珀色。グラスに注いで香りを見る。このクラスの酒は揮発性の高さを感じさせるものが多いが、これはちゃんとウィスキーの香りがする。甘い香りを感じる。
飲み口はまず独特の芳香を感じるが、木質性の香りを含んだ麦の味がする。そして酸味を感じた瞬間にスパイスの山が来る。結構刺激的。口の中にはビターが残る。但し樽由来の芳香はハッキリ感じる。旨い酒。

いつもの様に若干の加水をして様子を見る。ストレートで飲むよりも香りが立つ。若干のピートとリンゴなどの果実様の香り。甘みの山は高くないけれど、豊穣な感じがしてウィスキーを飲んだ満足感がある。スパイスはそれなりに強い。熱さの山が過ぎた後で樽由来の木質様の芳香。ビターとバニラ。
ストレートの時にも思ったが、酸味の後の強めのスパイスという性格は『昔の日本のウィスキー』を連想する。

前記の立食会の時にはロックで飲んだが、その時も上質で旨い酒だと思った。
1000円そこそこでウィスキーを飲んでいる満足感が得られる様な物は数少ない。そしてその挙動から懐かしい昔の酒を想起出来るのも良い。
周知のことだがこの酒のブレンダーはニッカの人であり、日本向けに造ったものであるという。けれどちゃんとスコッチの性格を持っていて、買っても損のない酒であると言える。
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巷ではこの酒が入手しにくいという話がある。だが私はスーパーマーケットの酒類販売コーナーで入手した。以前の記事にもしたがこのスーパーには『ザ・ダグラス』や『ヘッジス&バトラー』や『デュワーズ・ホワイトラベル』『ハディントンハウス』なんかが普通に置いてあるのだ。
私は勝手にこの仕入れ担当者は相当の手練れであると推察している。
一度会ってみて「なかなかの使い手と拝察致した」と言ってみたい。

蛇足ながら最後の写真はベン・ネヴィス山と、蒸留所の水源とされるオルト・ナ・ヴーリン(現地語で水車の小川)の風景です。






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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。このウイスキーはついこの間に呑んでました。ラベル裏に紹介されていたように、ニッカが関わっているのが気になって手に取りました。
口当たりがなめらかで、割りとピートも感じられてスムーズに飲まさるので、当たりを引いたと悦に入ってましたヨ。
ロング・ジョンと縁があるなんて知らなんだ。惜しむらくは、前者?共にその辺のリカーショップに中々置いてないことです。

ところで、写真の風景も良いですね〜。
田園牧歌的な中に、どこか冷涼なイメージを感じます。
つっち
2015/12/15 12:57
つっちさん コメント有り難うございます。

この酒はなかなか良いでしょう!
私も半信半疑で飲んでみたのですが、1000円スコッチの仲間では秀逸の部類に入りますよね。

普通立食なんかの場で出てくるのは角とかなので、さして期待もせずに飲んでから少しビックリしてカウンターで再度確認したのです。値段は判っていたので「絶対に買って飲んでやる」と思いましたね。

もっと派手に売り出しても良いのに…と思いますが、また原酒不足になったりしても困りますので難しいところです。
ロング・ジョンは近所のイオンの食料品売り場で見かけますので、お近くにイオンのスーパーが有れば寄って見ると良いかも知れません。

ちなみにスコットランドの風景は良いですよね。
宜しければこのブログのリンクにある『スコットランド日めくり写真館』を尋ねて頂ければ、もっと綺麗な風景をご覧になれると思います。
私の写真の師範とも言うべき方なので…。

到底そこまでの腕には到達出来ませんが。
Nori
2015/12/15 18:10
こんにちは。
いつもありがとうございます。
いつも美味しいお酒を買う時の参考にさせて頂いております。
この辺りさんの文章とウヰスキーが美味しいので、おかげ様で人生が豊かです。
で、今朝は真っ昼間から、女房を職場に送った帰りに近所のイオンでフォートウィリアムを買ってきました。
今、それとロングジョンとフェイマスグラウスとブラックニッカスペシャルとジョニ赤を、順ぐりロックでやっていました。
もう、何順してしまった事か、なかなか止められず酔っ払ってしまいました。
なので今とても幸せです。
★いつもながらに感謝感謝でございます。







スノーちゃん
2015/12/26 12:12
スノーちゃんさん はじめまして。コメント有り難うございます。

この間から風邪が長引きまして、ついでに仕事も佳境に入っておりますせいで、中々記事を上げる事が出来ない状態となっております。

昨今のウィスキーブームのお蔭で、スーパーなんかに並ぶウィスキーが増えたのは良い事ですよね。
そしてそれもお手軽に入手出来る物であれば尚更です。

この酒はなかなか良い出来だと私も思っておりまして、小遣いが少ない時には心強い味方になってくれています。
でもロングジョンとフェイマスグラウスとブラックニッカスペシャルとジョニ赤とは、とても良い選択で完璧な布陣ですよね。私も似た様な選択をしておりまして、その中にバランタイン・ファイネストが入るくらいでしょうか。

年末くらいは良い酒を飲みたいと思っているのですが、なかなか厳しい状態なので思うに任せません。
来年はもっと頑張りたいと思いますので、宜敷くお付き合い下さい。
Nori
2015/12/28 09:36

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