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zoom RSS 東映映画のオープニング タリスカー10年

<<   作成日時 : 2013/11/10 07:00   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 12

最近穏やかな酒が旨く感じる。
というのもここのところ穏やかならざる酒ばかり飲んでいた為かも知れない。いやいや日常がかなり刺激的だから、口にするものは穏やかでありたいと願っているのかも知れない
しかし穏やかなばかりでは人生つまらない。奮い立つような刺激がないと人間はダメになってしまう。

と、何かCMのコピーみたいな書き出しでお恥ずかしい。
実は大手の酒販店に行く機会があって、上手い具合にその時だけ財布が少し厚かったのだ。好条件が揃ったら、ちょい高めの酒に目が行くのは人情というものである。
そんな訳で穏やかなグレンモーリンジか、個性的だけど穏やかなハイランド・パークを買おうと思っていた。だがふと見るとそこにはタリスカー10年。思い切り刺激的なのも良いかもしれない。という悪魔の声に従った。
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実は敬愛するsleepyseaさんが毎年ホリデー旅行にスカイ島を訪れていて、魅力的な写真をブログに掲載されているのだけれど、タリスカーの外箱を見ていてその風景を思い出したのだ。箱にもラベルにも『MADE BY THE SEA』と明記してあるし。
これは飲んで見るしかないでしょう。

タリスカー蒸留所はスコットランド北西部のスカイ島にある。創立は1830年。日本では水戸の烈公が藩政改革に乗り出し、尊敬する松陰先生が生まれた年である。何気に感慨深いような。ロッホ・ハーポートという汽水湖の沿岸に立地していて、1960年に火事で施設は焼失したがすべて元のままに復元したという。例えばポットスチルは独特の形で、ラインアームが2度90°に曲がる鉤のような形をしているのだが、これも苦心の末に同じ形に再現したものらしい。

噂によればタリスカーの特徴というのは「舌の上で爆発するような」とか「強い胡椒風味」と言う事だが、タリスカーのHPでは「ピーティさとスモーキーさを感じますが、ペッパーの香りはそれほど大きく感じません」という。

色は綺麗な琥珀色。香りは主にピートの香り。多少潮っぽい香りもする。
口に含むと予めビターを含んだ複雑な甘みが立つ。甘さの山に到達するより先にスパイス。
強めの胡椒風味。噂の通り。しかし舌の上で爆発するのみならず、喉の奥でも大爆発。ちょっとむせる。考えたらアルコール度数は45.8%あって通常より高いのだから。
画像
いつものように少しずつ加水する。煙を含んだ甘さからビターだけが立ってくる。挙動は頗る早い。ビターが強まる前に強いスパイス。でも唐辛子のようにいつまでも残る感じではない。胡椒とか山椒の風味。非常に香り高い。
飲み込んでしばらくしてからバニラ様の甘い香り。
しかし甘さの中にもスパイスの余韻があって、インド料理を食べた後のような印象もある。
ごく僅かなターメリック。

最初の潮の香りから怒濤のようなスパイスと芳香の波は、懐かしい東映映画のオープニングのようにやってくる。
って、最近の東映もこれなのかは知らない。

何かのCMで『人生に刺激を』などと言っていたが、この刺激はとても魅力的である。
穏やかな酒も良いけど、時には思い切りこんな酒も良いものだ。

箱に描かれた波濤は伊達じゃない。





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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
思い出しました、思い出しました。
思い起こせば30数年前、私がまだ紅顔可憐な美少年(笑)だったころ、帰京のための新幹線の中で知り合ったイギリス人が・・・彼は理学博士で日本の企業に技術顧問という形で務めていた人でしたが・・・日本で手に入るスコッチでいいのは〇〇〇(どうも思い出せないんですがグレンフィディックだったような)と、このTALISKERでした。この英語のつづりを見て思い出しました。
三友亭主人
URL
2013/11/10 08:43
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

この酒は度数の高いことを感じさせる酒ですが、スパイスに隠れて色々な風味を感じられる良い酒です。
樽で丁寧に寝かせていたことを連想出来る味というのでしょうか。

以前お伺いした話の英国紳士は、かなり特徴的な酒を選んで居られたようですね。この酒を飲むとスコッチを飲む楽しさが判ってくるような気がします。

私自身もまだまだ駈け出しで、スコッチのことを知っているかと問われたら「うん」という自信はありません。

もっともっと色々飲まないと…。
Nori
2013/11/10 14:23
やっぱりタリスカーですね。スカイ島では確かタリスカーが唯一の蒸留所だったはずだから^^。
ここ数週間、風邪がなかなか治らなくて喘息みたいなセキが出てるんですが、こっちの人のアドバイスによると「ウィスキーでノドを潤すようにして飲んだら治るよ!」らしいので、今からスーパーでウィスキーを物色してきます(笑。
sleepysea
2013/11/11 02:55
  穏やかなばかりでは
  人生つまらない

 広告なら二行に分けるところですね。なかなかいいコピーではありませんか。反骨を感じさせるところがあります。

 広告写真のモデルは若者じゃいけません。やはりジジイ(笑)。しかしウォールデンの小屋みたいな部屋で、しぶい爺さんがひとりでグラスを相手に……というのはあたりまえすぎておもしろくありません。

 枯木のような爺さんが、グラスを持った手を若い娘の肩に回し、「どうだい、おまえさんもやってみな」とでもいう顔で不敵に笑っているところなどはいかが?

 爺さんモデルには MADE BY SEA の三友亭さんあたりがふさわしいかと……
薄氷堂
URL
2013/11/11 08:19
sleepyseaさん コメント有り難うございます。

この酒を買う時にスカイ島の風景らしき写真が箱にあって、ついつい手にとってしまいました。メインランド島のハイランドパークかスカイ島のタリスカーか悩んだのですが、いつも拝見しているスカイ島の風景を思い出して、こっちを選んだのです。

でもウィスキーで風邪を治すというのはなかなか面白いですねぇ。いかにもスコットランドという感じがして素敵ですね。
薬が過ぎないようどうぞお大事になさって下さい。

私は風邪を引いておりませんが、ほぼ毎日薬を飲んでおります。

Nori
2013/11/11 08:46
薄氷堂さん コメント有り難うございます。

普段穏やかでない環境に居りますので、そんな自分を慰めている言葉なのかも知れません。日々エキサイティングなのはボケ防止になってるんじゃないかと。

噂によると三友亭主人さんはかなり体格の良い方らしいので、『枯れ木のような爺さん』というイメージなんでしょうか…。

でも爺ィが若い女性を横に侍らせて酒を飲むというのは良い景色だと思います。
ダビドフとかコイーバなんかのハバナシガーをふかしながらだったら決まりすぎですかね。

そんな事から薄氷堂さんが相応しいような気がしますよ。
Nori
2013/11/11 08:57
>Noriさん

 あれれ、打ったつもりが「海」に定冠詞が抜けていましたね。失礼いたしました。

 三友亭さんが体格のいいお方らしいということはぼくも聞いております。でも大木もいつかは枯れる……なんてね(失礼)。

 う〜む、ぼくはですねえ、枯木にしてはお腹がちょっと出すぎ(笑)。
薄氷堂
URL
2013/11/11 19:15
薄氷堂さん コメント有り難うございます。

枯木のような爺さんというのも良いですが、傍らに洋書を置きながら葉巻を燻らせてウィスキーを飲む爺さんも絵になります。
時折ジョークを交えながら文学論を語ったり…。

そうなると該当者は薄氷堂さんしか居なくなります(笑。
Nori
2013/11/11 20:11
スコッチ音痴の僕は
札幌でビールと日本酒三昧でした。

うこん、うこん……と。
根岸冬生
2013/11/11 20:37
根岸さん コメント有り難うございます。

札幌の方は寒くありませんでしたか?
薄氷堂さんのお家の周辺ではかなり被害があったようです。
ブログの方で拝見しましたが、まだまだお忙しい様ですね。

とはいえいつものように食べ物の方には容赦が無かった様で…

札幌と言えばビールと男山と北の誉ですが、たまにはニッカも良いですよ。
そしてこの酒は時に海を感じさせる良い酒です。

ごく微量のターメリックの印象もあって、ウコンを飲む手間が省ける……訳はありませんけど。
Nori
2013/11/11 21:09
こんにちは! タリスカーですね。ブレンデッド・スコッチの何かに使われている原酒、ということで名前だけ知っているのですが飲んだことはもちろんありません。
テイスティングを拝見すると、スパイシーな感じでしょうか。とても個性的な感じがして、一度飲んでみたいと思わせるものがありますね。また楽しみが一つ増えました。
只野乙山
URL
2013/11/12 23:17
乙山先生 コメント有り難うございます。

これはジョニー・ウォーカーのキーモルトになっている酒でして、スパイスは強目ながら香りの高いものでした。
かなり個性的で他のどのモルトにも似ていない主張がありますね。

ただ10年ものはまだ柔らかい方らしく、『ストーム』とか言う奴はかなり刺激的なものだそうです。

結構ピリピリ来ますけど、色々複雑な味がして面白いですよ。
最近はこんな感じも嫌いではなくなってしまいました。

病膏肓に入るとでも言うんですかね。
Nori
2013/11/13 08:12

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