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zoom RSS 旨い酒をちょっとだけ…か? ニッカ ザ・ブレンド

<<   作成日時 : 2013/12/01 07:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 15 / トラックバック 0 / コメント 8

近くの酒屋のニッカの品揃えは凄い。
何と言ってもピュアモルト3種は言うに及ばず、フロム・ザ・バレルや鶴17年まで置いている。価格的にはネット通販より若干高いのが玉に瑕だが、レアな酒を選んで置いてあるのは非常に有り難い。不思議なのは竹鶴が12年しか置いていないのと、ブラックニッカはクリアと8年しかない。その上余市と宮城峡はノンエイジすら無いのだ。でもそこの片隅にこの酒がひっそりと置いてあった。

元々この酒は酒販店で小売りすると言うより、飲食業者(主にバーやスナックだろうけど)向けに造られた酒である。一体どういう訳か店員さんに尋ねてみたいのだけれども、いつ行っても店主の奥様と思しき人とパートらしきお姉様たちだけしかいないから敢えてそのままにしている。知らない方が良い事かも知れないし。

本当の事を言えばウィスキーの先人である乙山先生もこの酒を持っておられるという事を聞き、レビューされるまで待とうかと考えていたのだ。
しかし健康診断の結果、大して体重に変化がないのに肝臓のみ肥満状態となっているという。そんな不安を解消すべく旨い酒を少量飲むスタイルに変節した。つまり安い酒をお蔵入りにして旨い酒を一寸だけ飲む。
そんな訳で断腸の思いでこれを飲みながら書いております。
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ちなみにニッカのHPでは『ザ・ブレンド』という名称になっているが、ラベルには『The Blend of Nikka』となっている。このままだと長いので敬称略として『ザ・ブレンド』とさせて頂きます。悪しからず。

このスクエアなボトルは、飲み屋のボトルキープ棚に収納しやすい事を考えてデザインされているという。以前ニッカのHPで写真を見た時に、もっとフロム・ザ・バレルみたいな瓶なのかと思っていたのだけれども、真四角ではなく辺の中央部を絞ってある手の込んだ作りである。キャップもそれなりに高級感を感じられるものだ。
噂に依ればサントリーのローヤルあたりに対抗する商品らしいから、ニッカの考えるところの上質を表現したものだろう。

色は綺麗な琥珀色。グラスに注ぐとキャラメルの様な甘い香り。そして木質性の香りもする。その中に若干の燻煙香。ちょっと口の中で遊ばせてみる。
少し空白の時間が有ってから甘みを感じ始める。これは度数が45度ある故の事の様だ。フロム・ザ・バレルも確かにこんな感じだったし。
先にドライさを感じるが、それから甘みと燻煙香と酸味を交えた複雑な味が立ち上がる。そして程なくビターとスパイスがやってくる。ビターは渋みを伴った樽由来を感じさせるもの。
その後に来る余韻は強く長い。香る香る。潮気もある。非常にはっきりした味。

ちょっと加水して様子を見る。加水した直後はエステル様の香りの方が強いが、暫くするとカカオのような木質様の芳香が現れる。そして底の方には確かにピート香がある。
飲み口は甘い。加水すると空白の時間は無くなる。この甘みには程良い酸味が伴っていて、干した杏の風味がする。味もコクも非常に濃い。そして少し強めのスパイス。ビターはとても柔らかい。そして加水しても木質性の余韻は良く感じる。その大半はバニラの香り。それが引いた後、終わりには潮の香り。

これは前述のように飲食店で水割りにする事を考慮した味なのだろう。確かにこれだったら割り負けはしない筈だ。しかしそれを確かめようとは思わない。何でって、勿体ないでしょ。旨い酒を薄めるのは。
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度数が高いせいもあるがドライさを感じてしまうのは仕方のない事だろうけど、それも水割りにする事を考えたら別に特筆することでも無いと思う。
しかし私は敢えて水割りにはしない。良い酒を少量飲むと決めたのだから。

対戦相手のローヤルはサントリー特有の穏やかで口当たりの良い方に振ってある酒だが、この酒はニッカの信念とも言うべきスコッチの香りを色濃く感じられる良酒である。
どちらが旨いかというのは個人の嗜好なので甲乙付けるのも難しいが、私の好みというか世のスコッチ好きならばこの酒を選ぶだろう。

ちょっとだけ高価な酒で「これを買うならシングルモルトを買う」という人もいるだろうが、スコッチのシングルモルトもピンキリなのだ。

旨い酒を飲みたいと言う人は買って損のない酒だと言える。

但し旨い酒をちょっとだけ、という約束を守れるか…。





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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
これはこれは・・・目もくらむような。

口にしたことはないお酒です野で、お味についてあれこれは言えないのですが、まずはその瓶の美しさに目が惹かれますね。

飲みきってからは・・・安もんのウイスキーでも入れて楽しめそうです。
三友亭主人
URL
2013/12/01 08:44
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

この酒はホントに一寸だけ高い酒でして、2800円位のものなのです。
見た目に高級感があるかどうかは賛否両論のようですが、なかなか手の込んでいながらスッキリとした良い形ではあります。
中身はニッカらしい重厚さを持った良い酒ですよ。

ローヤルと比べると両者のアプローチの違いがよく判って面白いです。

私も空になったら一寸勿体ない気がして、梅酒でも入れておこうかなと考えています。
Nori
2013/12/01 09:26
こんにちは! おお、〈ザ・ブレンド・オブ・ニッカ〉ですね。じつはこれ、もうずいぶん前に飲んでしまったのですが、その時は予想といい意味で外れて、あれっ、という感じだったのです。ぴんと来なければ書けぬタイプでして、もう一度飲んでみようと意を決した次第です。
予想は外れましたが、いいウィスキーですね。ずいぶんお高い感じもするのですが、昔のことを考えれば、2800円は安いですよ。だって、昔のオールドの値段ですからね。もう一度、これを飲んでみようと思います。
只野乙山
URL
2013/12/01 12:15
乙山先生 コメント有り難うございます。

この酒は余り加水しないで飲むと、アルコールの刺激を先ず感じますよね。味はまろやかなのに刺激が強い部分があります。
多分私の推測ですが、ロックや水割りで飲む事を念頭に置いた味になっているような気がします。

ニッカの酒にしてみたらかなり色々な部分が強いので、最初飲んだ時に私も「あれっ」と思いました。
でも確かにニッカの酒なんですよね。

よく考えたら同価格でシングルモルトだと限られたものしか選べないんですけど、ブレンデッドだったらジョニ黒やバランタイン12年の1リットルサイズが買えるんですよねぇ…。
Nori
2013/12/01 21:22
四合瓶5、6百円の酒飲みとしては
幸福な金額ですね。

二日前は一滴も飲まず
一昨日は一a泡盛をなめ
昨日は泡盛を痛飲。
朝、那覇から高いびきで帰って来ました。

なかなかウィスキーまでたどりつきませんね。
根岸冬生
URL
2013/12/03 13:33
根岸さん コメント有り難うございます。

このところ良い酒も悪い酒も取り混ぜて毎日のように飲んでおりましたので、きっちり休肝日を作り旨い酒を微量飲むスタイルに変えました。
まあ元々そんな飲み方だったんですけどね。

記事を書くために無理矢理飲むようになったと。記事のためには身を切るような辛さに耐えて酒を飲まないといけまないと。

と言いつつ新しい酒を買っていたのですが、健康診断以降はそんな言い訳が通用しなくなりつつあります。

ホントに良い酒を一寸ずつ飲まないと、全てを取り上げられてしまう恐れがあるのです。

流石に台所にある料理酒まで手をつけるような事にならないとは思いますが。
Nori
2013/12/03 16:46
そろそろ松がとれる頃、如何お過ごしでしょうか?

自分はこのブレンドで年末から年明けを迎え、年始をシーバスリーガルで迎えました。
実はこの酒、昨年の夏に田舎の商店で購入しておりましたが、腰を据えて呑めたのは今回初めてでした。
熟したプルーンのような、渋味と酸味を伴った甘味と樽香、控えめなピートが心地好いデスね!
そして、かつてフロム・ザ・バレルにも感じたことですが、アルコール度数の割に角がなく、良くこなれて奥行きがあると。

今年も又、自分に合う酒の開拓と探求を1つの抱負とし、年始の挨拶に替えさせていただきます。
つっち
2017/01/07 18:09
つっちさん あけましておめでとうございます。
コメント有り難うございます。

この酒は本当にいい酒でずっと飲み続けていきたいと思っていたのですが、もう入手出来なくなってしまいましたねぇ…。
在庫をずっと持っていて時折訪ねていた、記事にも時々書いていた酒屋さんが年末に廃業したんです。
これからニッカの酒を入手するには大手のスーパーか遠くの量販店しか無くなりました。

そんな状況ですが、負けずにウィスキー探検の旅を続ける所存です。
一つの道を探求するのは厳しく辛いものですが、お互いに頑張って酒を飲み続けましょう。
今年も宜敷くお願いします。
Nori
2017/01/08 08:47

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