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zoom RSS 高級なんだろうけど サントリー ローヤル

<<   作成日時 : 2014/01/07 07:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 11

以前ニッカのザ・ブレンドを飲んでみた。
その時の感想なんかは既に記事にしたが、ザ・ブレンドがライバルとしていたのは以前一定の地位を築いていたこのローヤルである。
ネーミングからしてサントリーのラインナップの中でのトップだった事は疑いない。

今はシングルモルトの古いものがあるから、ステイタス性は随分希薄になってきた事は疑えない。何と言っても実勢価格で2,000円程度で買える酒なのである。
最近出た角瓶のプレミアムがほぼ同価格であり、同じブレンデッドでどちらかを選べと言われたらこっちを選んでしまうのは人情というものだろう。
何という微妙な値付け。
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基本的にサントリーさんのウィスキーは何か機会がない限り買おうとは思わないのだけれど、新年を迎えるにあたって飲んでみても良いんじゃないかという事で買ってみた。
レジに運ぶ時も1000円以下スコッチの時の「こいつ酒飲みとして終わってるな」という視線もなく、「こいつ結構金持ってやがるな」という感じで見られている気がする。
実際そんなに大したお金ではないのだが。

ローヤルのボトルは基本的に昔から変化して居らず、このボトルのキャップは鳥井信治郎の「トリイ」から神社の鳥居をモチーフとしてあるという。確かに高級感のあるデザインではある。しかし以前の金色の紐と封蝋の方がそれらしかったのに。
現在のものは明らかにチープ。

ナイフで紐を切る事もなくパリパリとプラ封を外してグラスに注ぐ。
香りは仄かに木樽由来を感じさせるもの。燻煙香は殆ど無い。甘く華やかな香り。
飲み口はとても柔らかく、ゆっくりゆっくりと甘みが膨らんでくる。でも味の厚みが薄い。これはサントリーの酒に共通するものである様だ。
ビターは渋みを伴ったものだが、早いうちにやって来るスパイスがそれをかき消していく。
余韻は山崎に似た風味。柔らかな舌触りとバニラ香。ちょっと派手な感じ。

ちょっとだけ加水して様子を見る。最初の香りは確かに木質系のものである。それほど複雑ではなく「樽からの香りだゼイ」と主張している感じ。とても判りやすい。
口に含むと穏やかで甘みがゆっくりと膨らむ。しかし味の厚みは薄い。飲みやすいと言えば飲みやすい感じである。山崎の個性とも重なる部分ではある。
だが山崎よりはハッキリ薄い。そしてビターも薄いがスパイスだけは強い。
余韻は強めでバニラとカスタード風味である。でも強い割にはスッと消えてしまう。
舌の上に甘みや香りは蓄積せず、強いスパイスだけが蓄積していく。
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ニッカのザ・ブレンドと同じく水割りする事を前提としていれば、この強いスパイスについての説明はつく。と言う訳で水割りにしてみる。
強めのスパイスは落ち着くが味の薄さを痛感する。ただ香りだけは感じる事は出来る。
サントリーが考える『日本人に合った』味というのはこんなものなのだろう。
だが「日本人向けに造りました」と言われたら、私はハッキリ「しゃらくせえ」と言ってしまうに違いない。

何度も言っているが酒というのは基本的に嗜好品であり、どのような味を好むかはそれぞれに違っているものなのだ。甘い味が好きな人もいれば、辛い酒を好む人もいる。芳醇な酒を好む人もいれば、淡麗な酒を愛する人もいる訳だ。
この酒の味は日本人が好む味と言うのではなく、万人向けの敷居の低い酒と言った方が適切かも知れない。

少し前に山崎の10年は終売になった。
山崎12年を入手するには値段が高すぎて無理だという人には良い酒である。適当に安価に山崎の風味を得られるのだから。

同価格で『竹鶴12年』がまだ買える状況ならば、サントリーファンじゃない限り満足出来るか否か。私だったら迷わず竹鶴をチョイスする。

穏やかな酒を好む方には、良い選択肢かも知れないけど…。




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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは! サントリーローヤルですね。これ、自分では買ったことがなく、友人知人のお父さんの贈り物を許可を得て(あるいは勝手に)頂く、という筋でしか飲めませんでした。店でもローヤルを注文したことはありません。
大阪の北新地にはラウンジバーがたくさんありますが、北新地で「角瓶」といえばローヤルのことなんです。カミュやクルボワジェ、ローヤルあたりが北新地の飲み物のようですね。昔少しだけその地でアルバイトをしたことがあり、見聞きしたのです。うんざりしてすぐ辞めてしまいましたが、経験にはなりました。
ローヤルも、虚心に飲めばまあいい酒(失礼)、かなりいい酒だと思います。シングルモルト山崎を飲んだ舌には、ちょっと物足りぬものがあるかもしれませんね。
只野乙山
URL
2014/01/08 11:57
乙山先生 コメント有り難うございます。

仰有るようにそのまま飲めば上質で良い酒だと思います。
穏やかな口当たりの良い、そして香りが高い酒ですよね。
まだスコッチの煙臭さとか塩気とか馴染みのなかった時代の人達には、柔らかで良い香りのする良酒であったに違いないと思います。
シングルモルト山崎があって響がある現在でも、昔のままのものを置いている事は評価して良いのではないかなと。
但し中身が当時と同じか否かは定かではありません。

それはさておき、北新地での『角瓶』というのは初めて聞きました。やはりその場所での通称というのがあるんですね。
非常に興味深い話です。

そして乙山先生のアルバイトの事も、非常に興味深い話ですよね。
うんざりされた理由を色々と邪推をしております。
といってもそんなに激しい妄想はしておりませんが。
Nori
2014/01/08 13:02
ローヤルはまだ飲んだことがありませんね。
第一、あの一件があってから、サントリーのウイスキーは飲まないことにしてますし、それ以前は、あまりに高価で手の出ないお酒でしたから・・・

ただ、このローヤルの瓶に入れてあった梅酒だけは飲んだことがあります。

このビン、高級なイメージがあるんですよね・・・
三友亭主人
URL
2014/01/08 22:47
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

確かに昔はこの酒が高価だったこともあり、応接間なんかの棚に飾って置いてあるだけみたいなイメージがあります。
私も「高い酒」というイメージから、購入対象から外していた部分もあるんですけどね。
スーパーで改めて値段をみたら2000円程度だったので、プレミアム角との違いに興味が湧いて買ってみました。

サントリーが考えていた『日本人好みの酒』というのがどんなものなのかがよく判って、非常に興味深い酒でしたよ。
竹鶴さんと目指していたものが明らかに誓うのが判って、「ああ、なるほどね」と非常に勉強になりました。

だからこそ余計ニッカの酒が好きになったりしましたね。
Nori
2014/01/09 01:44
年始に再びローヤルを飲みましたが、昨年の春頃に飲んだ
印象と変わらず、しかもバランタイン12年を飲んだ後だと、
余計にまずさ、作ったような味わいが如実に出ていました。
これがかつてのフラグシップだと思うと泣けてきます。

今はローヤルの倍近い値段で響12年が売られているので、
個人的にこちらも飲んでみたいと思っています。
RERA
URL
2014/01/26 23:09
RERAさん コメント有り難うございます。

サントリーの考える『日本人好み』という基準が、この酒が出来た頃からあまり変わっていないのだと思わせる酒ですよね。
口当たりが良くて時には食中酒にも用いるというコンセプトなんだと思います。

でも日本人全てが口当たりの良い酒を望んでいる訳でもなく、最近ウィスキーを飲む人達はそれらしい個性の方を楽しんでいるのだと思います。

コクや味が薄い割に香りだけが立っていて、昔からサントリーばかり飲んでいる人にとっては馴染みの深い味なんでしょうが、スコッチに慣れている人達からしたら「派手だけど物足りない味」に感じてしまうのでしょう。

これの濃い味の奴が欲しい人は山崎12年を買って下さいという意図が見え隠れしていると、飲んでいて邪推してしまいがちになります。

そんな意味からRERAさんが『白州』の方が良い酒だと仰有るのもよく判ります。
私もどちらかを選べと言われたら、白州を選んでしまいそうです。 
Nori
2014/01/26 23:30
日本人の味覚が世界で一番優れているから、どうしてもニッカ好きの人が嫉妬に燃えているように見えてしまう。
ウイスキー
2014/03/20 19:40
白州12年を自宅で楽しんでおります。
あるとき、同僚と飲む機会があり、同僚の家に行くと
ロ-ヤルがでてきました。彼は、この酒が一番だと豪語
しておりました。まずくはないけど、そんなにうまくも
ない、瓶が重くてつぎにくい。個性はない、それが個性か、
カワセミ
2015/06/24 08:32
カワセミさん 初めまして。コメント有り難うございます。

昔からサントリーの酒を愛飲している方にとっては、尖ったところのない口当たりが良い酒を選んでしまうのでしょう。
そして華やかな後口がウィスキーを飲んでいる気にさせてくれると。

白州12年はサントリーの中では珍しく個性の立った酒で、私もとても良い酒だなと思います。確かに白州を常飲されていると、この辺りの酒には物足りないものを感じてしまうのでしょう。

私もスコッチを飲む様になってから「少し物足りないな」と感じてしまいますが、穏やかな山崎風味を好む方にはそれなりに良い酒なのだろうと推察しております。

しかし白州12年を常飲されているというのは、実に羨ましい…。
Nori
2015/06/24 08:55
ウィスキーを飲まなくなってから10年以上。ローヤルですか、私はスーパーニッカの水割りを飲んでました。
一番好きだったのは山崎の水割り。今、値段が高くてびっくりしました。
matu
2016/02/23 23:19
matuさんはじめまして。 コメント有り難うございます。

仰有る様に現在『山崎』は流通している殆どが年数未表記の若い酒でして、古いものはとんでもない値が付いていて一般人には縁遠い酒になってしまいました。
山崎はサントリーの個性が表れていて悪くない酒なのですが、如何せん経済的理由で中々手に出来ていません。

まあ、これはサントリーだけに限った話ではなくて、ニッカの古いものも入手困難になってますし、全体的に値段がハネ上がって常飲するのが難しくなってきました。

スコッチも昔から比べると安くなっていますが、円安の時に値上がりしてから安くなる事はありません。
年酔三百日のオッサンには辛くなる事ばかりですね。

ちなみにスーパニッカはまた若干変化があった様なので、試しに飲んでみようかと思っている所です。
Nori
2016/02/24 08:39

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