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zoom RSS 香りは体を表さない デュワーズ ホワイトラベル

<<   作成日時 : 2014/07/15 07:00   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 15 / トラックバック 0 / コメント 8

最近ウィスキーの減り方と酒の味の相関関係について考察している。
近所の酒屋で特別に入れて貰っている『竹鶴12年』などは、本人には何の自覚もない内にボトルの底から数センチという状態に陥っている。逆に1000円スコッチのハズレに当たってしまうと、何ヶ月経とうが同じ量のまま棚に厳重保管の様な状態となってしまう。
ということは酒の味を定量化出来れば、何らかの公式が成り立つ筈である。
推論は実証されて初めて真実となる。

ということで実証実験のために断腸の思いで今日もウィスキーを飲んでいる。
以前の記事にも書いたが義務を履行するというのはとてもツラいものである。このツラさが何故か奥様には理解できないもののようだ。
とはいえ奥様が時折投げかける どうでも良い 大切な話題に合わせる義務には顔をしかめるが、この義務には嬉々として向かっていることは言うまでもない。
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そんな訳で今回は1000円スコッチに戻っての話を少々。
このデュワーズという会社は、ラム酒の最大手であるバカルディ社の傘下にあるジョン・デュワー&サンズ社によって製造・販売されている。スコッチの一大市場であるアメリカに於いて、大きなシェアを誇る有名なブランドなのだ。
アメリカでスコッチと言えばデュワーズが一番知られた存在だと言うが、日本ではジョニーウォーカーやバランタインの影に隠れて知名度はそれほど高くない。

私がウィスキーの先人と仰ぐ乙山先生のブログ記事によると、どのホテルよりも味覚のサービスに重点を置いていた『味のプラザ』と呼ばれた旧ホテルプラザでは、銘柄指定せずに「スコッチを」というとこの酒が出てきたという。それも樽から直接注ぐような形だったらしい。

というような予備知識が有ったお蔭で、前記にあるような全く減らない不思議ウィスキーのデッドストックを増やさなくて済むのは有り難いことです。何によらず少しのことにも先達はあらまほしき事なり。兼好法師ではないけれども。

色は薄めの琥珀色。香りは華やかなものは無く、若いアルコールの匂いが多くを占める。
ということで1000円スコッチに有りがちなライトタイプの若い酒を想像していたのだが、口に入れてみてビックリした。ちゃんとウィスキーの味がする。そして味の厚みもある。ハイニッカ以来の驚き。甘さの山の高まりも感じられる。甘さの底からほのかなビターがやって来て、合わさるとナッツや焦がした砂糖の風味がする。スパイスは相応に強い。

少し加水して様子を見る。いつも1000円スコッチの時には大雑把に加水していくのだけれども、これについては高い酒と同様にチビチビと。
これによって香りが立ってくるようなことはないが、味の構成がとても掴みやすくなる。相変わらず香りが薄い事に反して味が厚い。グランツのように複雑ではないけれど、厚みはこの酒の方が数段上である。かといってクレイモアのように鼻につくほどでもない。
ただアメリカ人というのは元来甘い味を好むと言うが、この酒がアメリカで売れている理由が判るような気もする。
余韻はスパイスと甘みが長く残る。結構良い酒じゃないだろうか。
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ただ水割りにしてしまうと味の変化が平坦になってしまい、この酒の良いところが感じられなくなってしまう。
美味しく飲むにはストレートかトワイスアップかな。ロックも良いかも知れない。
一つ残念な事に我が家のロックアイスが切れていて、ロックを試せなかった事は付記しておく。

世の中には派手な香りだけが立っていて、味の方がもう一つという看板倒れのような酒も存在する。この酒のように取っつきは無骨だが飲むと旨いという酒は稀少である。
ピートの香りが強く漢(おとこ)の酒というのではない。外見はヤサ男だが、服を脱いでみたらごっついマッチョだったという感じだろうか。

これはスタンダードなものだが、これの上のクラスを飲んでみたいと思わせる良い出来だった。日本以外では屈指の販売数を誇るというのも伊達じゃない。

ということで前述の私の実証実験は満足な結果を得るに、未だに道遠しということを痛感した次第である。




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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
これ、飲んだことがありますよ。
確か去年だったかなあ・・・

梅田の駅の近くのごちゃごちゃしたスタンドで、ロックってたのんだら、おばちゃんがおもむろにこのボトルから氷の葉いいったグラスに鳶色の液体をトクトク・・・と。

一杯350円のロックにしては妙にうまいなと思ったら・・・

なるほどねえ。一杯だけで終わっとこうと思ったのについつい3杯も飲んでしまいました。それでも突出しと合わせて1500円も行かなかったのを覚えています。
三友亭主人
URL
2014/07/15 21:29
三友亭主人さん コメント有り難うございます。

この酒は華やかな香りなど皆無ですが、口に入れた途端に大化けします。最初の香りと口の中での広がりの落差が激しくて、派手な香りは要らないが旨い酒が飲みたいという人にはもってこいの酒です。

1000円スコッチの仲間に入っているお酒なので、肝臓には優しくないかも知れませんが財布には優しいです。
クリアブレンドも良いですけど、たまにはこんな酒も良いかもしれませんよ。おばちゃんが出してくれるロック3杯でボトルが1本買えてしまうんですから。
Nori
2014/07/15 23:29
こんにちは! おっ〈デュワーズ〉ですね。これはプラザで初めて知ったくらいでして、以前日本のテレビCMで流れることはなかったウィスキーじゃないでしょうか。そのせいか、日本ではあまり人気がないのかもしれません。
かつてプラザの一階にメイン・バーがあり、店の真ん中に樽が置いてありましてね。スコッチを、と頼むと店員が樽の底にセットしてあるショットのディスペンサーから出して持ってきてくれる仕掛けでした。
派手さはないですけど、味わい深いものがあり、乙山も時々これを買ってプラザのことを思い出しながら飲んでいます。
只野乙山
URL
2014/07/16 22:35
乙山先生 コメント有り難うございます。

1000円スコッチの中でこの酒は随分気になっていたのですが、少し遠いスーパーにしか置いて居なかったので後回しになってしまいました。
気になっていたのは当然乙山先生の記事を拝見していたからで、一度ホテルプラザのメインバーに行ってみたかったなぁと思いましたね。

仰有るように派手さは無いのですが、ちゃんとウィスキーの味のする良い酒でした。いつもの1000円スコッチを飲むつもりで口にしたら、予想を裏切られてビックリしましたね。
日本では有名ブランドの陰に隠れて目立っていませんが、もっと売れても良いんじゃないかと思います。

でも三友亭主人さんのコメントにもあるように、ものが判っている人たちが少なからずいるようですね。
Nori
2014/07/16 23:23
デュワーズ12年、美味しいですよ。当時親父さんのバーでバーテンやってた友人に勧められてからは常飲酒です。価格もバランタイン12年程度でお手頃ですよ。
墨千
2014/09/08 22:16
墨千さん はじめまして。
コメント有り難うございます。

おお、デュワーズ12年はそんなに旨いんですね。良いことを聞きました。
大手の酒販店に行けば12年ものは結構目にするような感じがしますので、今度見つけた時には迷わず買ってみます。
値段もバランタイン12年程度だと優々私の小遣いで何とかなる金額ですし。

今度飲んでみて記事を書きたいと思います。
Nori
2014/09/08 23:52
ご無沙汰しております。
つい先日、実家の行きつけのバーでこのスコッチを呑みました。偶々いらっしゃった夫妻の差し入れをマスター共々ご相伴したかたちです。

ピートはあまり感じられないけど、ナッツとカラメルの風味が確かにありました。アメリカでの人気が高いとのことですが、なるほどこれを持って来た旦那さんのほうはアメリカ人でした。バーボンでなくこのスコッチを持参した理由の一つとして得心してます。
 
因みに、好きなバーボンの銘柄をお互いに喋ったら、2トップの一つにメーカーズマークが一致して挙がりましたヨ♪あれも確か甘味の厚みが特徴的だった記憶が・・・。
つっち
2016/04/11 13:15
つっちさん 返事が途轍もなく遅れまして大変申し訳ありません。
近況を記事にして上げるつもりで居りますが、何かに取り憑かれた様にバタバタと身の回りの物が壊れ続けまして、何にはシャレにならないくらいのダメージもありましたので、プライベートではノックアウト状態だったのです。

最近は少しずつウィスキーを楽しむ余裕も出て参りましたので、手許にある酒を少しずつチビチビとやっております。

経済的理由ででヘロヘロになっておりますが、何時までも転んだままでは居られないのが人間というものらしいので、起き上がって酒でも飲もうかと。

メーカーズマークは確かにバーボンの中でも個性的でありますので、コメントを拝見してまた飲みたくなってしまいました。
たまにはバーボンやアイリッシュも良いかなと思う今日この頃です。
Nori
2016/05/07 12:33

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