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zoom RSS 知る人ぞ知る ザ・ダグラス

<<   作成日時 : 2014/10/31 07:00   >>

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近所のスーパーがなかなか面白い。
普通の酒販店では取り扱っていない様な酒が置いてあるのだ。
例えばこの間のヘッジス&バトラーなんかもそうだし、クレイモアやエンシェント・クランもそうだ。そして未だに怖くて買っていないがハディントンハウスなんかもある。
この間「何か新しいのがあるな」と思って見てみたら、このザ・ダグラスがさり気なく置いてあったのだ。

自慢ではないが歳を取って検索スピードが落ちてきた自覚はある。
この酒を見た時に、ただ単に『ダグラス』と書いてあるだけだったから大した興味は湧かなかったのだ。
だって一般的に『ダグラス』と聞いて連想するのは『カーク』か『マイケル』位のものだろう。ごく希にいる航空機オタクや戦闘機マニアなら『マクダネル』という名が出てくるかも知れないけど。
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なので家に帰ってウィスキーを飲んでいる時に、やっと『ダグラス』という名に思い当たるものがあった。ブログにウィスキーの記事を書いていながら、余りの反応の遅さに驚愕の思いである。あの大手瓶詰業者の『ダグラス・レイン社』に関わる酒だったのに。

ダグラス・レイン社は独立系の瓶詰業者で、色々な蒸留所から樽を買い付けてシングルモルトやバッテドモルトを販売している。以前記事にもした『ビッグピート』もこの会社の商品なのだ。
巨大な倉庫に莫大な量の樽を貯蔵し、無添加・無着色でその上ノンチルフィルタードで販売している為、よりその蒸留所の個性が味わえることで多くの支持を得ている。

何故瓶詰業者がそんな事をする?という疑問も発生するが、ウィスキー蒸留所が必ず瓶詰プラントを持っている訳では無く、瓶詰行程を専門業者に任せることは間々あることなのである。で、樽買いしたウィスキーをブレンドして売り出す商売に手を出す者も出てくる様になったという事なのだ。

まあダグラス・レイン社のシングルモルトは結構な値段で取引されていて、1000円を切るような値段で売っている酒とは中々結びつかなかった訳である。意外というか意表を突かれたというか。

色は薄い黄金色。無着色であれば納得出来る色である。
香りは若い酒の匂いが大半だが、エステル様の香りも僅かに。ピートの香りもする。
飲み口は最初フルーツのような甘みを感じる。僅かな酸味を感じる間もなくスパイスが立ってくる。しかしその中に燻煙香も感じる。そしてビター。
余韻はビターが主体だが、木質系の香りも感じる。バニラの香り。

結構しっかりしたウィスキーなのにビックリしながら、いつものように若干の加水を。
香りに大きな変化は無いが、味の構成はよく判るようになってくる。比較的早くに甘みを感じるが、その中にしっかりしたピートと煙の匂い。厚みのある甘みの膨らみは感じるけれども、引き際はとてもすっきりしている。それから胡椒風味のスパイスが立ち上がって、すぐにビターがやってくる。若い酒由来のものと樽由来のものの両方を感じる。
そして後味は気持ちの良いスモーキーな木質性。バニラの香りが感じられるのは良い。
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全体的にそれほど強い味はしないものの、しっかりしたウィスキーである事がよく判る。
この値段で飲める酒としたら秀逸な部類に入る。良いじゃんコレ。
ボトルの見た目はラベル貼りに失敗した接着剤の跡など見て取れて、かなりの『バッタもん感』が漂うけれども、中身はちゃんとした味の良い酒である。

しかしコレを棚に並べたスーパーの仕入れ担当者の慧眼は大したものである。
大抵は『百取りの机代の物を具へ』とばかりに角瓶三兄弟ばかり並べて置くところを、この酒や前述のヘッジス&バトラーや果てはハディントンハウスまで置いておくのだから、余程ウィスキーの事を良く知っているかマニアなのに違いない。
少しばかりシンパシーを感じてみたり。同病相憐れむとでも言うか。

余談だけれどもダグラス・レイン社は先頃兄弟で会社を割ったらしい。
莫大な量の樽の数々がどうなってしまうかが心配されるところではあるが、噂に依れば結構円満に会社を分割したらしいので少しばかり安堵しているところである。

こんな良心的な酒が今後とも飲める様にはして欲しいものだなと。
広い世間にはこの値段でこんな酒が有るのですよ。
どこかの国産ウィスキー会社の方は、もっと値段を考えて下さいな。







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コメント(8件)

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こんにちは! ダグラスといえば「マッカーサー」ですよ。もちろん、映画俳優のほうが先に出てくる人が多いかもしれませんけどね。今回の〈ザ・ダグラス〉は知りませんでした。それにあの〈ビッグ・ピート〉の販売元だとは驚きですね。飲んでみたくなりました。
仰るように、スーパーマーケットの酒売り場はすごいものがありますね。近所のダイエーはいま一つですが、隣町の川西のイオンの酒売り場は見てびっくりしました。あれじゃ小さな町の酒屋さんはつぶれますよね。
只野乙山
URL
2014/10/31 09:29
はじめまして。安価なウィスキーを愛飲している者です。

長熟物も好きですが、宅呑みは専ら安価な酒専門で、ウィスキー選びの参考にブログを時折参照させてもらっていましたが、初コメントさせていただきます。
このThe Douglasの輸入元は、どちらの業者でしょうか?
このボトルは、私も今まで見た事がない物で、かのダグラス・レインがリリースする一本と有らば、近所の酒販店で取り扱い可能な業者であれば是非試してみたいと思うので・・

よろしくお願いいたします。
みりとも
2014/10/31 12:25
乙山先生 コメント有り難うございます。

おお、確かにマッカーサーもありましたね。これは全く念頭にありませんでした。やはり歳と共に検索スピードは低下する物でして…。

これは正確にはダグラス・レイン社から分かれたハンター・レイン社からの発売なのですが、ダグラス・レイン社のメインブランドや多くの樽を引き継いだらしいので、酒の品質はまあまあ大丈夫だと思います。

この近所のスーパーは結構スコッチやバーボンの品揃えが良くて、1000円スコッチは下手な酒販店より充実しています。
国産物も結構色々置いて居るのですが、最近は角瓶三兄弟が幅をきかせていて少し寂しくなりつつあります。

いずれにしても1000円スコッチにこだわりがあるようなので、今後どんな物が入ってくるのか楽しみですね。
Nori
2014/10/31 18:44
みりともさん はじめまして。コメント有り難うございます。

この酒の輸入元は『盛田トレーディングカンパニー』という会社です。参考までに所在地は『名古屋市中区錦1-7-34』です。
通販でも扱っている店があるようですが、送料を含めると結構な金額になりますので近所でのお取り寄せが良いかもしれません。

私も家で主に飲むものは安価な物ばかりでして、たまに買う少し高い物はチビチビと出し惜しみをしつつ飲んでます。
この酒は寝かした酒には及びませんが、ちゃんとスコッチの味がする良い酒だと思います。

このブログは私の好みばかり書いてありますので、あまり参考にならないとは思いますが、今後とも覗いてやって頂ければ幸いです。
Nori
2014/10/31 19:08
最近、僕は「金宮」の焼酎です。
炭酸水とレモンで。
少し辛いのは「味わう」というより
麻酔薬のように呑んでます。
10代、肉体労働をしていた時の感覚です。

もう一度、落ち着いて
「軽井沢」でも飲みたいところです。
根岸冬生
URL
2014/11/01 14:08
根岸さん コメント有り難うございます。

仕事がお忙しい様ですが、お元気でしょうか。
一日の疲れを流すのに酒は一番の薬だと思うます。ですがゆっくり味わう時間が無いというのは大変ですね。

人生は時として規則的な波がやってくるものらしいので、今はゆっくりと出来ない周期なのだと思います。
しばらくしたらまたゆっくり味わえる波が来るのではないでしょうかねぇ…。

いずれにしても呉々もご自愛下さい。
Nori
2014/11/02 01:47
気になりますねぇ一コレ!
割と近所に売ってるんですよぉ〜
もし、自分の好みに合っていたら
レビューしまね。 (^ ^)
四の字硬目
2014/11/02 06:35
四の字硬目さん コメント有り難うございます。

これは飛び切り良い酒というのではないですが、1000円スコッチの中では良い酒だと思います。
スタンダード角より安価で、ずっと個性の立った酒ですね。
近所で手に入るのであれば、私に欺されたと思って飲んでみて下さい。
ホントに欺されてしまう可能性もありますけど…。

Nori
2014/11/02 08:50

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